日本文理大学

特別講演会「トレーナーというビジネス」を開催!

(2012/06/22)

 NBUチャレンジプログラムの一環として、本学の強化クラブで活躍する学生を中心に、プロとして活躍するスポーツトレーナーの方に直接お話をお伺いする特別講演会を開催しました。

 講師の仲田 健(なかた けん)氏は、スポーツトレーナー資格であるNSCA資格を取得し、プロゴルファー石川遼選手や阪神タイガース桧山進次郎選手など、プロスポーツ選手のトレーナーとして活躍中で、自らもチアリーディング世界選手権大会でナショナルチームとして金メダルの経験を有するトップアスリートでもあります。講演では、約300名の学生が、本学で取得可能なNSCA資格(スポーツトレーナー資格)の可能性やパフォーマンスを上げるためにはどうすればよいか、トレーナーの仕事についてなど、現役のトップアスリートを指導している仲田氏の話に熱心に耳を傾けていました。会場から40代を越えて体力を維持するには。世界で活躍するのはどうしたらよいか。短期間で体重を落とすには等の質問があり、仲田氏は懇切丁寧に答えられ、氏が指導されているプロスポーツ界の方々は、本当に努力していること、指導中も素直に耳を傾け一生懸命練習をして結果を出し続けている等、実際にトレーナーとして成果を出されている力強い体験談は、参加した学生たちにとって大きな糧となりました。(※講演内容の抄録は下記に掲載しています。スポーツトレーナー資格取得プログラムについてはhttp://www.nbu.ac.jp/fac_sub/support/nsca.phpをご覧ください。

      日 時: 2012年6月22日(金) 14:40〜16:00

  会 場: 日本文理大学 菅記念講堂

  テーマ: スポーツトレーナーというビジネス
          〜スポーツトレーナーからみた“プロで勝つ”ということ〜

  講 師: 仲田 健 氏(ストレングス&コンディショニング)

  

 司会 仲田先生は、プロゴルファー石川遼選手の専属トレーナーとして、ご活躍中ですが、本日は多くのサークル所属の学生も参加しています。一言お仕事についてお話下さい。
 
(仲田)プロスポーツの選手は年俸報酬が多いので、結果を出すということがどれだけ大変なことか計り知れません。結果を出さないと戦力外通告となるわけですから、コンスタントに結果を出し続けることが大事になってきます。
私はトレーナーとして、携わる選手の方々にいかに長く競技を続けてもらえるか、怪我をしないようにプレーしてもらえるかを常に考えています。阪神タイガース桧山選手などの裏方として常に選手とともに戦っています。
 
司会Q トレーナーをやって良かったことは?
 
(仲田)石川選手は、昨年1回も優勝できませんでした。しかし、彼はインタビューの中で1年間を振り返って「これまでの4年間の中で個人的には一番良かった。これまでは風邪をひいたり、体調をくずすこともあったが、今年は安定して年間を通じて闘えた。」と語っていました。彼は逆に怪我もせず、病気もせず全部年間トレーニングもこなせた。それはトレーナーのお蔭と話してくれており、私と同じ考えで、同じ方向を向いて指導を受け入れてくれていたことが感じられ、個人的に凄く嬉しかったですね。
 
司会Q コンディションを維持するために、石川選手級の選手で気をつけられていることは?
 
(仲田)そうですね。アメリカに同行した時を例にあげると、毎週試合の場合、月曜日は半日休み、火曜日は練習ラウンド、水曜日はプロやアマチュアのスポンサーとゴルフをして、木曜日が本戦といった日程をこなすわけですが、そうした時は朝3時間前ウオーミングアップ、10分〜15分刺激を与える練習、ストレッチ、軽くマッサージ、そして食事を摂ります。それからラウンド前の修正練習を1時間〜1時間30分行います。食事まで時間あればマッサージ、そして食事をした後でマッサージをする時もあります。そういう形でコンディションを整えています。
大きな大会は3ヶ月に1回ありますが、そうした場合と常日頃コンスタントに試合する時とは体力づくりの方法は全く違います。試合の状況に合わせて、本番の時に最高のコンディションで臨めるように気をつけています。
                   
 司会Q 様々なスポーツありますが、競技によって指導方法も異なると思うのですが、如何でしょうか。
 
(仲田)競技により練習方法は異なっても、体の構造は基本的には同じです。私はその人が行っている競技の特性を考えます。指導するスポーツは個人競技か、チームで行う競技なのか。又、夏の競技か春の競技か。それらも競技を行う上での特性と考えています。
その人が抱えている問題はどこにあるのかを見定めて、指導方法も考えていかなくてはいけません。
 
 司会 Q トレーナーになるきっかけを教えていただきたいのですが?
 
(仲田)仕事としては特殊な部類になるでしょう。日本の場合まだ職種として明確には確立していないので、私も最初はスポーツクラブのアルバイトからはじめましたが、スポーツは好きなはずなのに何か違和感があったのです。そんな時、近鉄バファローズのストレングス&コンディショニングコーチのことを知って、私のやりたい仕事がこれなんだと目標が明確になりました。しかし、どうしたらそうした仕事に関われるかわからかったわけです。そこで自分で解剖学、生理学の本を買って勉強しているうちにNSCAの資格があることを知りました。
 時間はない、お金もない自分なりに勉強していましたが、果たしてトレーナーとしてどれ位能力があるかわからない。そんな時、資格に関しての価値をつくづく感じたことがありました。例えばお客さんが初めて来た時、資格を持っている人とそうでない人を選ぶとしたら、やはり資格を持っている人の方に優先的に仕事をまわしてくると思います。
そうした経緯もあって、私は1996年CTT、1998年にCSCSの資格を取得しました。職業としては、ある程度の結果を出せば成立します。大学のスポーツセンターに勤務したり、個人のスポーツ選手と契約したり様々な形があります。只、資格さえあればいいというわけではありませんが、これから資格取得を目指す人には特に聞いておいてほしいことは日々の勉強は必ず必要です。私の場合、1997年までは英文でしか資格がとれませんでした。今は日本語で受験できるのですから可能性を信じて頑張って下さい。
 
司会Q 大学時代は経済学部に所属され、トレーナーの道に入られたわけですが、経済学部をご卒業されてメリットだったことはありますか?
 
(仲田)顧客である選手と交渉する時、どういう具合にすすめていくかということはビジネスの基本になるでしょう。トレーナーを志していても、只、筋肉のことを覚えるだけではなく、経済、経営の知識が必要となります。
                    
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