日本文理大学

『森里海連環学と地球的課題』

(2016/02/18)

 全地球的な視点から環境問題をとらえ、その中で森と里と海がどのようにつながっているかを理解し、受講生それぞれが、これから専門科目を受講する上でも大切な生態系・生命を保全する事柄に目を向けていくことを目的に、1年生を対象に行われる『森里海連環学と地球的課題』。NBUの「人間力教育」の中で“こころの力”を育む科目でもあります。2/8最終講義であるまとめとして「つながりの価値観を再生する」をテーマに、森里海連環学の提唱者でもある京都大学名誉教授・舞根森里海研究所長 田中克先生による講義が行われました。

               

↑モノさえ豊かになれば幸福に繋がるとした考え方が過剰になりすぎ、今立ち止まって考えなければ将来に禍根を残すことになりかねない。持続可能な社会を伝え、残していくためにもう一度ちゃんとした繋がりを見つめ直そうと『森里海連環学』を提唱された想いを話されました。       

             

↑森里海連環学への道機白神山地のブナ林が日本海のヒラメ稚魚を育んでいた・・・。魚の稚魚の研究を40年続け、全国を行脚しその結果“森”にたどり着いた経緯を説明。固定観念を打ち破るには違った物差しを使って、違ったメガネで覗いてみると新しい発見がある。その蓄積が大切であることを受講生たちは実感したようです。

 

             

↑森里海連環学への道供Д▲汽蟲獲量の経年変化から、日本の海、湖沼、河等が本当に厳しい状況に到っていることが話され、その原因について考察しました。

             

↑森里海連環学の展開機未曽有の大災害をもたらした東日本大震災。被災地の未来を担う子供たちは今・・・三陸の子供たちの笑顔を生む背景には自然の豊な恩恵もあった。笑顔の子供が母親となり、笑顔の子供を育てていく、そうなっていく事が本当の復興の姿ではないだろうか・・・大自然の繋がりを守り、維持していくことが如何に大切なことか、忘れえない事態だったからこそ気づかされる事象がそこにありました。 

             

↑森里海連環学の展開供Ч大な森林、広大な湿地帯を貫け、水に溶ける鉄分がオホーツク海に流れて世界有数の漁場になっている。世界的に視ると更に大きなスケールで二重、三重に繋がる構造があり、森里海の連環は世界で共有すべき概念であり、実はわたしたち一人ひとりの身近なところから、そこに思いを馳せ、ちゃんと考えていくことのできる人が本当の国際人ではないだろうかとの問いかけは、受講生たちにとってこれからの課題として、今後の生き方にも繋がる“宿題”となったようです。

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