日本文理大学

【建築】建築部材について識る!材料実験を実施 

(2017/05/24)

 NBU工学部建築学科では、主要な建築構造材料である木材、鋼材、コンクリートの物理的特性と力学的特性を、実験を通して理解することを目的として2年次に、専門科目「建築材料実験」を開講しています。実際にコンクリートを練り、鉄筋を加工して試験体を作製し、木材も含めて各種の強度試験を実施し建築材料の特性を直接肌で感じることにより、その特性を理解していきます。

   

↑指導するのは、隸塀擽擬(写真左:右側)。「建物は柱や梁、壁や床などの部材が集まってできていますが、部材を構成するものはコンクリートや鉄骨、木材といったいわゆる『建築材料』であることを理解してほしい。講義では、実際にコンクリートを練り、型枠で鉄筋コンクリート構造体を作り、強度試験でその力学的特性を調べてもらいます。鉄筋コンクリート造が大規模な建造物に用いられる訳を、授業が進む過程でしっかり理解していけるように工夫しています。」と授業の目的について語ってくれました。女子学生たちもセメントと砂を混ぜ、コンクリート練りに挑戦です。(写真右)

 

↑実際に構造物に使用されるコンクリートは、砂・砂利・セメント・水等を工場で混ぜ合わせて使用されますが、講義では、機械を使わずにコンクリートを練り混ぜ、必要な強度を発揮させるための適度な材料の量と水セメント比注1について体感します。

 

↑コンクリート混練りを実演する隸塀擽擬。(写真左) 女子班も勿論やってます。目指すは明日の“けんせつ小町”(写真右)

    

↑作業により汗を拭く女子学生。コンクリートが練れてきたら、スランプ試験注2を実施します。今回は気温が高く水分蒸発が盛んなためか、硬めの生コンクリートが出来上がったようです。

 

↑班毎に水セメント比の異なる調合で練り上げたコンクリートを、学生自身が作製した鉄筋コンクリート梁の型枠に打設します。(写真左)                                             ↑こちらは、圧縮試験用のテストピース作製中。(写真右)

 

↑出来たばかりのコンクリートが詰まったテストピース型枠(写真左)と鉄筋コンクリート梁型枠(写真右)次の授業では、型枠を外し、養生注3を行う予定です。

 1ヶ月後、受講生は今回作製したテストピースや鉄筋コンクリート梁を使って強度試験を行うことで、養生方法や調合の違いがコンクリートの各種強度にどのような影響を及ぼしているかを把握していくことになります。災害に強く環境にやさしい、暮らしを守る建築技術を追求するNBU建築学科 建築工学コースについてはコチラ⇒建築工学コース

注1水セメント比:コンクリートの主要な材料、水とセメントとの割合のこと。水量W/セメント量Cの百分率で表し、建築用コンクリートでは50〜60%の割合のものが使用されています。コンクリート強度の重要な指標でもあります。

注2スランプ試験:生コンクリートの流動性を表すスランプ値を求める試験のことをいいます。スランプコーン(写真右:学生の足元にある円錐状の入れ物)に生コンクリートを入れ、真上にスランプコーンを抜き取った後、生コンクリートの高さが何cm下がったか測定し、コンクリート打設作業のしやすさをしめす指標とします。

注3養生:打設後のコンクリートは十分に硬化できるよう、一定の温度、水分含有量を保つ必要があります。気候や天候に応じてコンクリートを保護することをいい、様々な方法があります。

 

 

 

 

 

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