2007年5月19日(土)、大分市のiichikoグランシアタにて「日本文理大学創立40周年記念式典」を、ご来賓の方々をはじめ全教職員、学生代表、OBのほか一般市民の方約1000名、合計約1600名に参加していただき、盛大に挙行致しました。
式典は2部構成で行われ、第1部の式典はアジアチャンピオンのチアリーディングBRAVES の華麗で力強い演技とBRAVES Juniorの可愛い演技でオープニングの幕を開け、大学の歩み、OBからのお祝いメッセージをビデオで紹介したあと、理事長挨拶、学生と教職員代表による人間力宣言、来賓ご挨拶、学長挨拶に続いて学生と教職員全員による力強い学歌斉唱が行なわれ、厳かなうちにも、未来へ向けた新たな決意のこもった式典となりました。
第1部と第2部の幕間に行われたアトラクションではNBU沖縄県人会による勇壮なエイサーの演舞に続いて全国大会で6連覇中のチアリーディング部と吹奏楽部マーチングバンドとのコラボレーション演技が行われ、日本文理大学が誇るサークル活動のレベルの高さが存分に示され、会場からは感嘆のため息と賞賛の拍手が贈られました。
第2部では創立40周年記念公開講座としてタレント、ジャーナリストのピーコ(本名=杉浦克昭)さんによる『片目を失って見えてきたもの』というタイトルで講演会が開催されました。
今年62歳になるピーコさんはラフなジャケットとパンツという若々しいおしゃれな姿で登場、第一声は『あら、記念式典には少し場違いなスタイルだったかしら?でもこの衣装、値段は相当高いのよ』と会場を一気に和ませて講座をスタートしました。
44歳の時に30万人に一人というメラノーマ(目の癌)に侵され、片目を摘出するという壮絶な闘病体験と、その体験から得られた示唆に富んだ「生き方」「人生の過ごし方」を、ユーモアを交えた切れ味鋭い巧みな話術で、聴衆をグイグイ話の核心に引きつけ、会場を笑いと感動で包み込みました。そして『欲をなくせばみんな綺麗になれる』『人の命にはそれぞれ役割があり、自分勝手に使ってよいものではない』と話を締めたピーコさん。
シャンソン歌手でもあるピーコさんの歌うような滑らかな語りのうちに、予定の60分はあっという間にフィナーレを迎えました。難病を克服して新しい人生をおしゃれに歩くピーコさんに対して、会場に詰め掛けた超満員の聴衆からは惜しみない感動の拍手が贈られ、創立40周年という節目を迎えた本学の記念式典を飾る意義深い公開講座となりました。