NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 情報と職業(Information and Vocation)
担当教員名 高 文局
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 必修【教職:情報】 単位数 2
履修上の注意または履修条件 特にありません。
受講心得 プリントの配布や課題があります。遅刻・欠席をしないよう心がけてください。
教科書 別途指示します。
参考文献及び指定図書  『情報と職業』近藤 勲編著、丸善株式会社
 『情報と職業』駒谷 昇一 他2人共著、オーム社
 『情報化社会と情報倫理』辰巳 丈夫著、共立出版
 『情報化社会と人権』山下 栄一、井上 洋一共著、明石書店
 『インターネットビジネス』小川 唯史著、新紀元社
 『職業と人間形成の社会学』伊藤 一雄著、法律文化社
関連科目  情報メディアと社会、情報メディアと法・倫理、情報メディアとビジネス
オフィスアワー
授業の目的  社会の情報化にともない、就業構造や職種構成が大きく変化しています。さらに、企業における情報技術は、ビジネスモデルの変革だけでなく、雇用関係や人事管理など企業組織自体にも大きな変化をもたらしています。本科目は、このような前提のもと、情報と職業の関わり、情報に関する職業人としての在り方等を理解することを主な目的とします。
授業の概要  本講義ではまず、情報化社会の特質を歴史的・社会的文脈から把握し、その可能性と課題を事例を通じて理解してもらうことにします。そうすることによって、現実の社会情勢の推移並びに科学技術の発達と現状を正しく、またクリティカルに認識し、柔軟に、かつ、的確に対応できる資質・能力を身につけます。また、情報ネットワーク社会の中心的な役割を果しているインターネットを中心に、働く環境と勤労観の変化に伴う諸課題を、事例を通じて考察し、情報化社会に参画する構成員としての知覚と責任感について議論します。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 ガイダンス
 「情報と職業」授業の目的と意義について概説します。また、講義の進め方や評価方法についてのガイダンスも行ないます。

○第2回 情報化社会を理解する
 ここでは、情報化社会を理解するために基本となる概念や内容を学習します。さらに、社会の情報化とその課程を歴史的な観点から考察します。そうすることによって、現代の情報化社会を見つめ直してみましょう。
 ・「情報」とは?(情報の語源的な意味、データ・情報・知識の関係、情報の機能など)
 ・情報と形態と種類 
 ・情報の性質
 ・メディアと社会の情報化
 
○第3回 現代社会における情報化と情報化の「光の部分」と「影の部分」
 ここでは、今日の社会における情報化を各領域別に考察し、社会の情報化にともなうさまざまな可能性と課題(問題)を中心に、情報化社会の「光の部分」と「影の部分」を、映像を観ながら概説し学習します。

○第4回 情報化社会と人権
 社会の情報化が急速に進展しつつある現在、最優先されるべき普遍的価値としての「人権」という観点から、情報化社会が直面するさまざまな問題を考察してみましょう。
 ・情報と人間生活
 ・情報と人権(自己情報統制権、アクセス権、情報共有権、表現の自由、反監視権など)
 ・人権という視点から見た情報化社会の特質と問題点
 
○第5回 情報化社会と情報倫理
 ここでは、「情報倫理」を取り上げます。いわゆる「情報倫理」といわれているさまざまな対象を紹介しながら、それがどうして「情報倫理の問題」と呼ばれるようになったのか、そして問題点の解決には何が必要なのかなどを考え、これらの対象の問題構造を明らかにしていきます。

○第6回 職業と社会
 ここでは、職業の語意を中心に「職業倫理」について考えてみましょう。また、日本の産業構造の変化と職業について、歴史的な観点から考察してみましょう。
 ・職業の語意と職業倫理
 ・日本の産業構造の変化と職業

○第7回 インターネットビジネス(1)-インターネットとコミュニケーション
 インターネットにより容易に必要な情報を検索することができるようになり、消費者が商品を購入する場合においても、まずインターネットから情報を得て、その情報を基にして商品を選択・購入するという新しい消費行動スタイルに変わりつつあります。また、企業においても広告宣伝や商品の販売などで、インターネットを活用した新しいビジネススタイルが生まれてきています。ここではインターネットにより、どのようなビジネスが生まれてきたか、インターネットがビジネスのやり方をどう変えつつあるかを学びます。ます、インターネットを理解するための基礎知識を学習することにしましょう。
 ・人間とコミュニケーション
 ・メディアとコミュニケーション様式 

○第8回 インターネットビジネス(2)-マス・メディアと社会
 ・大衆、群集、公衆について
 ・マス・メディアと社会
 ・マス・コミュニケーション効果研究

○第9回 インターネットビジネス(3)-韓国の情報化
 ここでは、IT先進国といわれる韓国の情報化を事例にインターネット空間の可能性と課題を考察します。
 ・韓国の情報化と「ソーシャル・メディア」
 ・情報化社会その可能性と課題

○第10回 情報化社会における犯罪と法制度(1)
 私たちが情報化社会において安全に生活するためには、ハイテク犯罪に関する知識は不可欠となってきています。ここでは、ハイテク犯罪の事例を学ぶことで、情報化社会の危険性を正しく認識し、ハイテク犯罪に巻き込まれないように自己防衛をするためのセキュリティ技術などを学びます。
 ・ハイテク犯罪
 ・コンピュータウイルスや迷惑な電子メール
 ・セキュリティ対策

○第11回 情報化社会における犯罪と法制度(2)-知的所有権
 ・工業所有権
 ・著作権(著作財産権、著作者人格権)

○第12回 情報化社会における犯罪と法制度(3)-事例を中心に
 ・ハイテク犯罪での著作権法違反
 ・フリーソフトウェアの著作権など 

○第13回 職業指導1【情報関連職業と私 -プレゼンテーションの準備-】
 私たちは情報化社会の一員として仕事につくときに、たくさんの選択肢の中から自分の方向性を決めていかなくてはなりません。その過程では、たくさんの情報の中から必要なものを選び取っていくという、情報活用の力を養うために必要な要素も入っています。さらに、高校の教員を目指す人達にとっては、その情報を自分で理解するだけでなく、それをうまく伝えるというもっと身近な問題が生じてきます。物事を他の人に「伝える」ということは、自分が「理解する」ということよりも一歩上のレベルにあると言えます。この授業を通して、よりよい情報活用の方法を身に付ければ、私たちの自信にもつながり、また、それによって的確な指導やアドバイスも可能になるはずです。
 ・PowerPointの基礎と情報収集と整理
 ・発表資料の作成 

○第14回 職業指導2【情報関連職業と私 -プレゼンテーションと評価(発表)-】
 ここでは、作成したプレゼンテーション資料をもとに「情報関連職業と私」というテーマで発表を行ないます。それぞれのプレゼンテーションについて、効果の有無や内容、方法が聞き手の期待に応えるものであったかについて評価します。その結果を自分のプレゼンテーションにフィードバックしましょう。

○第15回 授業の総括とまとめ
 ここでは、今まで議論してきた内容について総括とまとめを行います。

○第16回 期末試験
第2回
配布資料
「情報化社会を理解する。」

第3回
配布資料
「情報化の「光の部分」と「影の部分」について考える。」
第4回
配布資料
「情報化社会と人権について考える。」
第5回
配布資料
「情報化社会と情報倫理について考える。」


第7回
配布資料
「インターネットとコミュニケーションについて。」


第10回
配布資料
「情報化社会における犯罪と法制度」

第11回
配布資料
「知的所有権について考える。」
授業の運営方法  PowerPoint資料と映像教材を用いた講義を行ないます。
備考
学生が達成すべき到達目標 ①情報化社会の特質を把握し、その可能性と課題を理解する。
②情報ネットワーク社会の中心的な役割を果しているインターネットを中心に、働く環境と勤労観の変化に伴う諸課題を理解する。
③情報化社会に参画する構成員としての知覚と責任感について考える。 
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 50 直筆ノート利用可の筆記方式で実施します。
授業で学んだ内容を整理し直筆ノートにまとめておいてください。
 
小テスト
レポート 10
成果発表 30 与えられたテーマと評価基準に従って、PowerPointを用いてプレゼンテーション資料を作成し発表します。
作品
その他 10 欠席・遅刻はしないように心掛けましょう。止むを得ず欠席・遅刻をする場合は、事前にメールなどを通して連絡してください。また、研究室に寄り欠席した日の資料を受け取ってください。
授業に欠席したり、遅刻・早退せずに、意欲的に取り組んだ場合、評価の対象とします。 
合計 100