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シラバス情報
平成24年度
工学部機械電気工学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
日本国憲法(Constitution of Japan)
担当教員名
松下 乾次
配当学年
カリキュラムにより異なります。
開講期
前期
必修・選択区分
選択(教員免許取得には必修)
単位数
2
履修上の注意または履修条件
教員免許を取得するためには必修です。そのほか、とくにありません。
受講心得
配付資料を必ず持参して下さい。板書しますので、これを参考にしてノートを作って下さい。
教科書
未定
参考文献及び指定図書
講義の中で指示します。
関連科目
法律の関連科目。
オフィスアワー
授業の目的
日本国憲法は日本国の根本法です。日本国の国の在り方がそこには示されています。国家がなすべきこと、何が国家の政策において最重要であるかを示しています。また、日本国憲法は、我々の日常生活とも深く関係しています。すでに高校までに大方の内容は学習してきたと思います。大学の教養課程における日本国憲法の講義では、具体的な問題(事例)に言及しながらいかに我々国民・市民にとって深く関わる法であるかを認識してもらうとともに、近代憲法が掲げる思想(近代立憲主義:平和の構築、権力分立、人権尊重)とその背景を理解する中で、現代そして21世紀の社会(国際社会)の課題を考えてもらいます。
授業の概要
近代の憲法の意義と歴史をしっかり理解してもらいます。日本国憲法に関しては、戦後政治との関係で、憲法の現実を踏まえて見ていきます。憲法の重要な事柄として、基本的人権はとくに具体的判例、最近の事件からしっかり学習してもらいます。それから、国会、内閣、裁判所、地方自治について、国の基本的な仕組みが今日様々な改革でどう変わろうとしているのかを見ていきます。
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
○第1回 憲法とは
具体的事例を通して、憲法が我々の生活に具体的に関わることを認識する。
○第2回 憲法の意義
近代社会の形成と憲法の存在意義を考える。「近代立憲主義」の原理の背景と内容を理解してもらいます。
○第3回 憲法の効力
最高法規としての憲法の効力。国際社会との関係で憲法の効力(憲法と条約)。人権の国際化。司法裁判所による違憲立法審査権(法の支配)。憲法改正手続。公務員の憲法遵守義務。以上を学習します。
○第4回 日本国憲法と戦後政治
日本国憲法の成立とその後の問題を、戦後史の中で学習します。憲法は政治と深く関わる法です。憲法の理想と憲法現実を学習します。
○第5回 日本国憲法(その基本原理)と現在の課題
平和主義、人権尊重そして国民主権の基本原理と、今日的課題をまとめて学習します。
○第6回 日本国憲法と国際貢献
平和主義・戦争放棄と現在の日本の課題、国際貢献の課題を、戦後の日本の安全保障政策の文脈の中で考えて生きます。
○第7回 日本国憲法の統治の原理
権力分立、国民主権と象徴天皇制、民主政治(法の支配、議会、政党、地方自治)を学習します。
○第8回 基本的人権の意義と種別
基本的人権の生成の歴史、そして今日の人権の種別、国際的な人権の展開を学習します。
○第9回 人権の享有主体・私人間効力
とくに、グローバル化の中で外国人の人権保障と実際の法政策を学習します。また、人権規定の私人間効力を学習します。これは巨大法人の出現に伴い法人・団体内部における人権保障が求められる問題です。
○第10回 包括的人権・法の下の平等
基本的人権の中で、平等権と幸福追求権、個人の尊重という総論的な規定を学習します。
○第11回 民主社会と精神的自由、人身の自由、国務請求権
近代の民主社会(国民主権)の形成の中で、必須の人権として展開してきた、精神的自由、刑事手続等の人身の自由、参政権等の国務請求権を学習します。
○第12回 経済的自由・社会権
近代の自由な市場の形成に必須の経済的自由、そしてその修正ともいえる労働基本権等の社会権を学習します。
○第13回 国会・内閣
権力分立と各国の民主的な政治体制の現状、そして日本の国会・内閣の制度及び課題(改革)を学習します。
○第14回 裁判所と司法改革
国民の人権を救済する場(憲法の番人)としての司法裁判所の制度とその課題(司法改革)を学習します。
○第15回 地方自治
憲法の理念としての地方自治の現実、そして現在の課題を憲法、地方自治法から学習します。
○第16回 定期試験
最初の授業で配付された資料(冊子)の該当頁を、毎回読み予習しておくこと。授業が済んだら、ノートを整理すること。
授業の運営方法
講義形式です。適時小テストをして学習の到達点を確認します。
備考
学生が達成すべき到達目標
① 近代憲法の意義と歴史(近代立憲主義)について理解する。
② 日本国憲法の基本原理と戦後の現実について概観できる。
③ 基本的人権の体系、主要な人権そして最近の問題を理解する。
④ 国会、内閣、裁判所そして地方自治について、憲法の基本的な制度の理解、さらに最近の様々な改革の動向について理解できる。
⑤ 以上に関する、キーワード(約40)を理解する。
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
80
第16回に定期試験を実施します。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
20
出席とともに、最終回に自筆のノートを提出。
合計
100
―