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教育・研究
シラバス情報
平成24年度
工学部航空宇宙工学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
航空工学実験1(Experiments in Aeronautical Engineering1)
担当教員名
大江 克利、安田 幸夫、菊池 康文、岡崎 覚万
配当学年
2
開講期
前期
必修・選択区分
必修
単位数
1
履修上の注意または履修条件
実験では各実験に参加したという実績を特に優先的に評価するので、必ず出席のこと。また、実験終了毎に必ずレポート提出のこと。提出を怠ると単位の評価から外れることがあります。もし単位が得られなかった場合、すでに終了した項目は次年度以降、認められることがあるので、再履修の際に担当教員に申し出て指示を受けて下さい。
受講心得
指示された実験服、帽子、靴などを着用して下さい。実験場所は、各実験で異なります。実験場所を必ず確認願います。また、実験は開始時間が特に重要であるため遅刻のないよう注意して下さい。データ整理のため電卓、モノサシ(スケール)、筆記具等を準備して下さい。(注 これらの道具は実験時のみならず常に保有していることが望まれます。)
教科書
配布資料が教科書です。
参考文献及び指定図書
なし
関連科目
工学実験基礎、航空工学実験2
オフィスアワー
授業の目的
「航空工学実験1」では航空工学の各分野にわたって基礎となる実験を実習します。実験の全過程を各自が体験することが主要な目的です。各実験では、体験した実験内容を整理し、レポートを作成・提出することが求められます。
授業の概要
工学実験の全体説明後、4グループに振り分け、「工学基礎実験」、「材料実験」、「風洞実験」、「データ処理法」の4つの内容を3回ずつ実施します。第14回目に各実験終了後のまとめを行い、欠席者等については、15回目と合わせて、追加の実験を行います。
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
以下の4種類の実験を行います。各実験は下記(1)(2)(3)またはa、b、c … に示す複数の内容を持ち、学生数と日程を勘案して年度ごとにローテイションを組み実施します。実験日程は同じ曜日のみとは限らず、人数の都合等により、異なる複数曜日において並列的に行われることもあります。
1.風洞実験
この風洞実験では基本的なNACA4418翼型について、迎角を変え(1)翼回りの流れの可視化、(2)3分力測定、(3)翼面上の圧力分布測定を3回にわたって行ないます。
(1)翼回りの流れの可視化.白煙を上流から糸状に何本も噴出し可視化する煙風洞を使い、NACA4418翼型模型の流れを観察します。迎角を変え翼回りの流れをスケッチして、迎角の変化とともに流れ場、特に翼背面の剥離点がどのように移動するかを理解します。
(2)3分力測定.NACA4418翼型の迎角変化とともに揚力、抗力、ピッチングモーメントの変化、特に剥離が起きた場合との関連を調べます。
(3)翼面上の圧力分布測定.NACA4418翼型の表面に設けた34点の圧力測定孔圧力を多管マノメータで測定し、迎角の変化とともに翼面上の圧力分布がどのように変化するかを調べます。
2.工学基礎実験
a. 曲げによるヤング率の測定
b. ねじれ振子による剛性率の測定
c. 水圧により発生する力の計測
d. ベンチュリー管とピトー静圧管による流量測定
e. 回転流体の計測
f. 気流中の物体に加わる抗力の計測(2種類)
g. 落下体の抗力の計測
h. 振動現象の基本計測
i. 棒のねじり振動試験
j. ジャイロ試験
k.その他
3.材料実験
a. 引張試験
b. 縦弾性係数測定(求め方の説明)
c. 曲げ及び捩りを受ける軸の主応力測定
d. 硬度試験
e. 衝撃試験
f. 顕微鏡組織検査
4.データ処理法
a. データの種類と特徴(度数分布表,ヒストグラム)
b. 量的データの基礎統計量(分散,標準偏差,他)
c. 対応している2つのデータの関係(相関係数,散布図,線形近似)
d. Excelの統計関数(a~cをExcelの関数を使って求めます)
e. 課題
授業の運営方法
学期はじめに班分けを含む実験スケジュールを学生全員に通知し、4項目の実験内容説明と事前準備を終えたのち実施します。
備考
学生が達成すべき到達目標
各実験の内容を理解し、行った実験の結果をレポートにまとめる力を養うことができる。
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
60
各実験を行い、その内容を理解し、結果を整理できるかを見ます。
小テスト
レポート
30
成果発表
作品
その他
10
実験に対する服装や取組み、出席状況、チームとしての参加できているか等を見ます。
合計
100
―