NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 航空機設計2(Aircraft Design 2)
担当教員名 池田 多門
配当学年 カリキュラムにより異なります。 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 材料力学1、2、航空機構造を履修済みであることが望ましい。
受講心得 配布したテキストと設計計算を行うために必要な計算用具(電卓、ポケットコンピュータ等)を持参して下さい。
教科書 配布テキスト
参考文献及び指定図書 航空機構造力学   小林繁夫   丸善
AIRFRAME STRUCTURAL DESIGN MICHAEL C. Y. NIU CONMILIT PRESS LTD
ANALYSIS & DESIGN of FLIGHT VEHICLE STRUCTURES E.F.Bruhn, B.S. M.S., C.E., Dr. Eng
JACOBS PUBLISHING, INC.
関連科目 材料力学1、2、航空機構造 
オフィスアワー
授業の目的 日本の航空宇宙産業では構造設計分野で働く人が多く、空気力学やコンピュータ・システム分野に携わる人は少ない現状から、本授業では、構造設計、装備設計で重要な主な強度計算方法を学びます。
授業の概要 航空機の構造は重量軽減のため、その大部分は薄板構造理論により設計されています。このため、薄板構造の部材応力解析方法、部材強度の解析方法を中心に、疲労、損傷許容性などの航空機構造設計・解析に必要な考え方と、現在実用されている解析方法を学びます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 成績評価規準の説明及び航空機構造で考慮すべき事項及び航空機構造
 成績評価は、授業に出席して意欲的に受講した場合1回につき1点、課題提出1回につき2点、期末試験55点、計100点で評価します。
 航空機構造で考慮すべき部位による荷重条件の違い、静強度、疲労強度、損傷許容性、振動や変形などについて学びます。

○第2回 フリーボディ・ダイアグラム
 力の伝わり方を図に表して明確にする方法を学びます。

○第3回 複雑形状部材の断面特性の算出方法
 実際の航空機の構造で使用される代表的な構造部材の断面特性を計算する方法を学びます。

○第4回 薄板構造に特有な考え方
 板/骨構造における板の座屈後の取り扱い、切欠のある場合の板の有効度について学びます。

○第5回 せん断場理論
 薄板構造設計の考え方の基本であるせん断場理論について学びます。

○第6回 FAR(米国の耐空性審査要領)の概要
 日本の耐空性審査要領に対応する米国の輸送機に対する強度関係の要求事項について学びます。

○第7回 材料データ
 航空機構造に使用する材料の強度、剛性データに関する要求と金属及び複合材料の設計データについて学びます。

○第8回 モールの応力、歪、断面2次モーメント及び柱の座屈
 応力、歪、断面2次モーメントについて、基準の傾きによる変化を表すモールの方法及び柱の座屈計算法について学びます。

○第9回 板補強構造の座屈及びビームコラム 
 骨組みに板を結合した構造の座屈荷重計算法及びビーム(曲げ部材)に横荷重がかかる場合のビームコラムの計算方法について学びます。

○第10回 板の座屈
 薄板は圧縮やせん断荷重あるいはこれらの組合せ荷重で座屈し、その大きさは周辺の支持条件で変化します。これらの計算の方法について学びます。

○第11 不完全張力場理論
 薄板構造では、板は容易に座屈し、しわが生じ、その影響で骨組みと結合するファスナに生じる付加荷重の計算方法を学びます。

○第12 板の永久変形荷重
 板は座屈してしわが発生した後もかなり大きな荷重に破壊することなく耐えるが、ある程度荷重が増すと永久変形するため、その永久変形する荷重の計算方法について学びます。

○第13回 ファスナ継手の静強度
 板と骨を結合するファスナ継手の強度計算方法について学びます。
 
○第14回 疲労強度
 航空機の疲労荷重の算出方法及び部材の疲労強度計算方法について学びます。

○第15回 損傷許容性
 初めから避けられない小さな欠陥があると仮定して設計し安全な運用を保証する損傷許容性解析法について学びます。

○第16回 期末試験
 第1回~第15回授業の内容を試験範囲とします。
配布テキスト、ノート等持込み可です。計算用具を持参して下さい。
第1回
演習課題
課題時間45分

第2回
演習課題
課題時間45分

第3回
演習課題
課題時間45分

第4回
演習課題
課題時間45分

第5回
演習課題
課題時間45分

第6回
演習課題
課題時間45分

第7回
演習課題
課題時間45分

第8回
演習課題
課題時間45分

第9回
演習課題
課題時間45分

第10回
演習課題
課題時間45分

第11回
演習課題
課題時間45分

第12回
演習課題
課題時間45分

第13回
演習課題
課題時間45分

第14回
演習課題
課題時間45分

第15回
演習課題
課題時間45分
授業の運営方法 通常教室での座学。
授業で出す課題は次回の授業時に提出して下さい。
備考
学生が達成すべき到達目標 ①航空機構造の部材設計に必要な考え方の概要を理解する。
②航空機構造の基本的な部材の強度計算方法を理解する。
③航空機構造の基本的な部材の実践的な強度計算ができる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 40 期末試験を評価の対象とします。
小テスト
レポート 45
成果発表
作品
その他 15 授業に欠席したり、遅刻・早退せずに、意欲的に取り組んだ場合、評価の対象とします。
合計 100