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【情報メディア学科】地元新聞サイトの動画チャンネルに作品紹介

大分合同新聞サイトの動画ニュースチャンネルに、工学部情報メディア学科メディアデザインコースのゼミ生を中心として作成した動画コンテンツが掲載されています。

「大分の鏝絵〜家の門守り〜」
今回演出した工学部情報メディア学科4年 森本 吾子美さんのコメント
私は鏝絵(こてえ)の保存を積極的に行っている大分県杵築市の出身だが、明治時代に全盛期を迎えた鏝絵を今回初めて知った。建物の老朽化や持ち主の高齢化で、作品の管理が難しく、その数は減少している。そのため平成8年には「大分の鏝絵習俗」として国の無形民俗文化財に選ばれた。
鏝絵は外壁に作られているのに、長い年月を経ても色鮮やかだ。大分の鏝絵の特徴は「練込技法」で、ある程度盛り上げた白漆喰(しろしっくい)の鏝絵の上に、3〜5cmの厚さで顔料を混ぜた漆喰を塗りかぶせて仕上げる。こうすることで、防水性が高く、風化に強くなる。職人の知恵によって生み出された作品に、ロマンを感じる。今後も受け継がれてほしい技だ。

豊後鏝絵師仁五の後藤五郎さんは、先人たちが残した技法に独自の手法を加えて、鏝絵を全国に普及させている。仁五作品はパーツを組み合わせた立体構造で、作品を前にすると大迫力だ。「平らな壁に、作品を付けることで、息吹を与える」と五郎さんは鏝絵の魅力を語る。年月をかけて完成した作品は職人の想いを乗せていきいきとし、今にも動きだしそうだ。
この動画ニュースを見た多くの人が鏝絵に興味をもち、未来に受け継がれることを願うばかりだ。

大分合同新聞サイト GATE Ch「地域の芽、学生の目 NBUビデオ通信」 https://www.oita-press.co.jp/movie/nbu/2021/04/20210428