大分合同新聞サイトの動画ニュースチャンネルに、工学部情報メディア学科メディアデザインコースのゼミ生を中心として作成した動画コンテンツが掲載されています。



「葛原岩戸神楽～受け継がれる伝統～」
今回、演出を担当した工学部情報メディア学科2年　阿部 響さんのコメント
佐伯市蒲江葛原の春祭りは、五穀豊穣を祈願しながら神輿が地域全体を練り歩くところから始まる。祭りの呼び物は葛原岩戸神楽の奉納だ。三間四面の大型の舞台で真剣を使い、大蛇を退治する様は圧巻で、地域の大切な伝統芸能である。
葛原岩戸神楽は豊後大野市の御嶽流岩戸神楽が源流となっている。現在使われている衣装やお面の中には、1892年に伝承された当時から130年間使い続けている貴重なものだ。神楽の舞台の組み立てから小道具なども地域ぐるみで全て手作り。したがって、大人から子供まで地域の住民は神楽を守っていこうという気持ちを持っている。私も葛原地区の出身で、葛原岩戸神楽には12年間携わっている。
しかしながら少子化に伴って神楽の運営が年々難しくなってきたようだ。近年、神楽を伝承するために女性禁制のしきたりを無くし、女性も舞台に上がって舞うことも認めてきた。葛原岩戸神楽の頭取である山崎恭徳さんは「この地区にとっての神楽は村の活性化や地域を盛り上げる存在」であると語る。地域が一丸となって130年という歴史を受け継いでいる姿を届けたいと思い制作を行った。

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