NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 機械CAD(Mechanical CAD)
担当教員名 池田 多門
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 CAD基礎1およびCAD基礎2を受講していることが望ましい。
受講心得 CADの使用と実際のものを見、機能を知り、計測などを行う実践的な授業とします。自宅での予習・復習が困難ですので欠席しないようにしてください。
教科書 新編 JIS機械製図
参考文献及び指定図書 (1) JISハンドブック7機械要素  JISハンドブック59製図  日本規格協会
(2) 機械設計学 茶谷明義他著 森北出版株式会社

関連科目 CAD基礎1、CAD基礎2、航空機CAD1、航空機CAD2
オフィスアワー
授業の目的 実物の外観観察、分解、計測、機能チェック等を実際に行いながら、物の設計・製作に必要な基礎知識を学び、CADで図面を作成できるようになること.


授業の概要 機械の基本要素について、実物の観察、分解、計測、機能確認などを行いながら、設計の基礎知識を学びます。また、物を制作するために必要なJIS(日本工業規格)の基本ルールに従ったCAD図面の作成方法を学びます。CADは3次元CADのCATIAの2次元機能を使用して学びます。
実物の教材としては、各種の設計知識が得られるように、機械と電気が融合し、将来性のある電動バイクを取り上げて授業を行います。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 成績評価規準の説明及び機械製図の基本とCATIAの操作(1)
 成績評価は、授業に出席して意欲的に受講した場合1回につき2点、図面提出、レポート提出は合計で最高70点、計100点で評価します。
 JIS(日本工業規格)「機械製図」に規定されている線の種類と用途、投影法、図形の表し方について学びます。また、各種の形状の物の手書きの立体図および手書きの三面図を作成します。

○第2回 機械製図の基本とCATIAの基本操作(2)
 図面の作成、即ち物を作るために必要なJISの製図法についての基本を学びます。
 寸法記入方法、普通公差、表面性状、部品欄について学び、それらのCADでの書き方を学びます。また、図面を理解するために教科書にあるパッキン押えの図面を描きます。

○第3回 機械製図の基本とCATIAの基本操作(3)
 はめあい、幾何公差、標準数について学び、それらのCADでの書き方を学びます。 
 また、教科書の平歯車の図面を描きます。

○第4回 機械製図の基本とCATIAの基本操作(4)
 ねじ、ボルト・ナット、座金等のJIS規格について学びます。
 また、教科書のボルト、ナットの図面を描きます。
 
○第5回 電動バイクの分解調査(1)
 指定したグループに分かれて電動バイクの一部を分解します。分解は後で再組立できるように、スケッチを作成しながら位置を記録、セットされていた位置をマーキングするなどを行います。また、単純な部品について寸法計測、材料、表面性状、表面処理などを調べて、図面が作成できるデータを取得します。

○第6回 電動バイク構成部品のCAD図面の作成および電動バイクの分解調査(2)
 第5回目に調査したデータをもとにCAD図面を作成します。
 また、電動バイクの次段階の分解を行い、次の単純部品のデータを取得します。分解は後で再組立できるように記録を残すこと。

○第7回 電動バイクの構成部品のCAD図面の作成および電動バイクの分解調査(3)
 第6回目に調査したデータをもとにCAD図面を作成します。
 また、電動バイクの次段階の分解を行います。分解は後で再組立できるように記録を残すこと。

○第8回 電動バイクの分解調査(4)
 電動バイクを機能品のレベルまで分解し、全体の構成が分かるようにします。
 再組立時に必要な全体構成のレポートを作成します。

○第9回 使用ボルト・ナット、ワッシャの調査、検討
 ボルト・ナット、ワッシャの分類を行い、サイズ、種類、使用本数、ねじピッチ、ワッシャの種類、ねじ穴の寸法との関連などを調査し、その用途・機能を検討して、ボルト・ナットの使用方法に関するレポートを作成します。

○第10回 使用材料の調査、検討
 使用されている材料を分類し、材料の使用の考え方などに関するレポートを作成します。

○第11回 溶接部品の調査および表面処理の調査
 溶接および溶接記号について学び、CADでの書き方を学びます。
 電動バイクの溶接部品を調査し、溶接方法などについてのレポートを作成します。また、表面処理についても調査し、その理由の推定等に関するレポートを作成します。

○第12回 安全対策に関する調査 
 高温部対策や防水などの安全対策について調査し、更に安全対策が必要な場所等の検討を含めた製造者責任の観点からのレポートを作成します。

○第13回 はめあいの調査
 可動部の寸法などを計測して、どのようなはめあいになっているかを推定してレポートを作成します。
 はめあい部品のデータにより、その部品のCAD図面を作成します

○第14回 駆動系統の調査
 駆動系統の調査を行い、使用歯車機構、回転部の電動方式などを調査し、モーター出力、駆動系統の減速比、走行スピードなどの関連を推定しレポートを作成します。

○第15回 電気系統の調査
 電気系統の調査を行い、マイコンによる制御などを調査してレポートを作成します。

○第16回 電動バイクの再組立
 分解した電動バイクを再組立します。
第2回~第4回、第6回~第7回
演習課題
課題時間80分

第3回~第13回
レポート作成
レポート作成時間60分
授業の運営方法 設計関連の講義およびCADはCAD1教室で行い、電動バイクの分解・測定はエンジニアリング・リサーチセンター(ERC)で行います。ERCでの作業時はできるだけ作業服を着用して下さい。

備考
学生が達成すべき到達目標 ①基本的な機械要素の設計方法を理解し簡単な物の設計ができる。
②JISの製図基準を理解し、基準に従った製図ができる。
③CADにより図面が作成できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 授業で提出する図面、レポートおよび出席tと授業時の取り組み姿勢で評価しますので期末試験は行いません。ただし、期末試験の日も電動バイクの再組立作業の授業を行います。


小テスト
レポート 30
成果発表
作品
その他 70 授業に欠席したり、遅刻・早退せずに意欲的に取り組んだ場合、評価の対象とします。
合計 100