様々な技術を深く理解し融合することで、日本の製造業やエネルギー産業などの基幹産業を支え、今はまだ存在しない技術や製品を生み出す次世代のエンジニアになる。
生物や植物の優れた技術をものづくりに活用する生物模倣技術(バイオミメティクス)によって、トンボの翅の構造を研究。弱い風でも安定的に発電できる小型風車を開発し、エネルギー問題の解決を目指します。
障がいを持つ人たちが社会活動を行うための支援装置として移動用情報提示装置や発声練習装置を研究開発。工学技術を医療や福祉分野に役立てることで、すべての人がより安全で、より豊かな生活ができる社会をつくります。
大学卒業後もまだまだ研究したい!という学生には、大学院への進学という道もあります。近年の進学先は、九州大学大学院、九州工業大学大学院、北陸先端科学技術大学大学院、日本文理大学大学院などです。
大学4年間の研究成果である「卒業研究」。未来のものづくりにつながる研究テーマを掲げ、各研究室で熱い想いをもって取り組んでいます。その成果は、様々な学会でも発表され、優秀な研究として表彰されるほどです!
学生たちが主体となって、電気自動車やフォーミュラカーの開発プロジェクトに取り組んでいます。講義や実験で身につけた知識・技術を生かし、「ものづくりセンター」などで部品の設計・加工を試行錯誤しながら行い、ものづくりの真髄に触れています。
人間の手足の動きや、何かを握ったときに感じる「心地よさ」を研究。感動や共感などの感性をデータ化・解析することで、個人の感覚に合った製品開発などに役立てていきます。
マツダやパナソニック、日本電産(現:ニデック)などで日本のものづくりを牽引してきたスペシャリストが、エンジニアに必要な知識や技術を直伝します!
深刻なエネルギー問題の解決のため、低消費電力のモータや発電機の開発が求められている中で注目されているのは、目には見えない「磁気エネルギー」の存在です。有効活用できれば、高効率な機器の開発ができるようになり、私たちの未来が大きく変わる可能性を秘めています。
機械電気工学科では高等学校教諭一種免許状(工業)を取得できます!免許状取得や採用試験対策、教育実習指導など、手厚いサポートがあるので、近年は採用試験に現役合格し、すぐに高校教諭として活躍しています。
電子回路の設計エンジニアになることを夢みて勉強を真剣に頑張ってきました。IHコンロや非接触型の充電器など、暮らしに身近な電子機器に使われる物理法則の学びは、とても興味深く印象に残っています。幅広い視野を身につけるため、電子工学系の授業だけでなく、教職課程も履修するなどして努力を重ね、成績や就職活動の成果を残せたことが、今の自分の大きな自信になっています。将来は、理論を実践に生かすことのできる、ものづくりを通じて社会を豊かにできるエンジニアになりたいと思います。そのためには、NBUの充実した学びの環境の中で、常に最先端の技術に目を向けながら、学びの好奇心を忘れずに努力を続けたいと思います。
大分県/県立日出総合高校 出身
本林 佐介 (2024年3月卒業)
高校までは機械科で学んでいましたが、電気の技術を機械と関連づけながら深く学べるNBUに魅力を感じて入学を決めました。設計に欠かせないCADツールの基本的な使い方を学ぶうちに、自分が描くイメージを実現できる技術に魅了され「この道を究めたい!」と思うようになりました。ものづくり設計の第一線で活躍するためには、機能的なデザインを学ぶだけでなく、その基礎となる材料や力学に関する深い知識を身につける必要性にも気づき、NBUにいる様々な専門の先生たちから多くのことを吸収しています。ここであれば、基礎と応用を両立させながら技術を融合し、自分の夢へと着実に近づけていけると思います。
宮崎県/県立佐土原高校 出身
穴井 貴瑠 (2024年3月卒業)
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※就職率は、2019年度〜2023年度卒業生の「内定者÷就職希望者」で算出しています。
私たちの暮らしを支える自動車やロボット、エネルギー。これらの技術はさらに進化を続け、日常を変えていきます。そんな未来を支えていくための研究テーマに挑戦していくことで、未来を創造するエンジニアへと成長していきます。
主要自動車メーカーなどが採用する3次元設計ソフトや、3Dプリンタやレーザー加工機などの最新のデジタルツールを活用した実習や卒業研究に取り組むことで、これからの「ものづくり」に欠かすことのできない技術とセンスを磨きます。
「ものづくり」は機械・電気・制御・情報など様々な技術が融合しています。そのような現実に対応した融合カリキュラムによって、新しい価値を創造することのできる技術力や工学的発想力が身につきます。
私たちの当たり前の日常を支えている機械や電気分野のエンジニア。災害等でライフラインの一部が失われただけで、私たちの日常は一変します。安心で安全な暮らしを支えている使命感や技術者倫理も養っていきます。
機械や電気を融合して学ぶことは、「ものづくり」に必要となる知識・技術を総合的に身につけることになります。そのため、本学科の就職先は製造、開発、設計、電力、通信、保守・管理分野など多岐にわたり、質の高い就職実績を誇っています。
人が立ち入る事ができない場所でも様々な作業ができるロボットの研究・開発をしています。この研究が進めば、災害直後の現場などで、人命救助や救助隊の二次災害の防止に役立つことができます。また従来よりも低コストで開発し、ロボットの大量生産が実現できれば、人命救助の可能性は飛躍的に向上します。研究の基本は独創性、新規性であり、偏差値による序列の世界ではありません。そして目標を設定し課題を解決していく力を身につけることが、これからのエンジニアには求められています。
研究分野:ロボット工学
伊藤研究室
CO₂排出量の低減のため、エンジン内での燃焼(爆発)について研究しています。実は、エンジンの中の燃焼メカニズムは、多くの研究がなされてきた今でも解明されていない謎が多く、シミュレーションですら難しいのが実情です。このため、点火からその火炎が広がる様子を、最先端のAI技術なども駆使し観察・分析し、新しいエンジンの改善につなげる研究に取り組んでいます。また、実験を実現するための電子機器や計測機器を自分たちで製作するために必要なスキルや発想力も養います。
研究分野:自動車工学(燃焼学)/制御工学
清水研究室
自転車のハンドルやドライヤーなどの物体を握った時の心地良さを追求する研究に取り組んでいます。近年、製品開発において従来の製品の価値である「機能・性能・価格」に加えて「感性価値」を付加することが求められています。この研究を工学的に発展させることにより、消費者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることで、消費者の購買意欲を促進することが期待できます。データ解析を通じて、個人の感覚に合った製品を提供できる技術への発展を目指しています。
研究分野:バイオメカニクス/感性工学
穂刈研究室
生物や植物の様々な優れた技術をモノづくりに活用する、生物模倣技術(バイオミメティクス)の研究を行っています。その中でも、羽ばたきにも滑空にも対応することができるなど、非常に優れた性能を持っているトンボの翅(はね)に注目しています。この翅の構造を用いた風車を実用化させ、弱い風の力でも安定した発電をすることが可能になれば、エネルギー問題の解決に近づき、農業や山林地区などインフラ設備が整っていない場所でも活用できる、新しい未来の創出につながる研究に取り組んでいます。
研究分野:エネルギー工学/流体力学
原田研究室
近年のエネルギー問題により、低消費電力の機器や技術の開発が求められています。ここでいう機器とは、モータや発電機、変圧器などで、電気エネルギーを機械エネルギーなどに変換して使用される私たちの生活に欠かせない存在です。エネルギーの変換には磁気エネルギーが介在しており、その有効利用が高効率な電磁力応用機器の開発には必要不可欠です。磁気の世界は目に見えません。本研究室では独自に磁気現象を見える化する「磁区観察装置」を新規に開発。観察環境に制約がないにも関わらず鮮明に磁区を観察できるため、基礎研究から応用研究へ幅広く適用することが可能になりました。
研究分野:電気磁気工学/電磁力応用機器
若林研究室
障がいを持つ人たちが、社会活動を行うための装置を研究しています。例えば発声機能に障がいを持つ人が使う代用発声法の改良や、耳や目に障がいを持つ人が安全に移動するための情報提示装置などです。これらの支援装置は、その技術を拡張することで、障がいを持たない人たちへも応用できます。例えば、発声練習装置はボイストレーニングに、移動用情報提示装置はナビゲーションシステムに。これらの装置が実現されることで、すべての人がより安全でより豊かな生活を過ごせる社会が実現できると考えています。
研究分野:医用福祉工学/リハビリテーション工学
大惠研究室