家族の幸せを守る住まいから、災害に負けないまちづくりまで、様々なスケールと視点で人々の暮らしをデザインできる技術と感性を磨く。
「建築士指定科目」を90単位開講、そのうち一級建築士では60単位以上、二級建築士・木造建築士では40単位以上の修得が必要になるため、二級建築士・木造建築士は実務経験なしで在学中での受験・取得ができます。また、一級建築士は大学卒業直後の年度から受験可能となり、合格後に2年間の実務経験を経て資格を取得できます。建築士試験対策のため、専門学校と提携した特別プログラムや、NBU技術員による支援体制も整えて、目標達成を全力サポートしています!
里山や水田のように、人との関わりのなかで生み出される自然環境の保全は、人にとっても自然にとっても、豊かな未来のために大事なことです。身近な山・川・海を学びのフィールドとすることで、自然環境と共生できるまちづくりや都市計画をより実践的に探究しています。
暗いところを明るくするだけでなく、心地よい明るさを考えます。過剰な明るさは、ストレス・疲労感・睡眠障害の要因にもなるので、時には暗さを取り戻すことも必要です。大切なのは「快適な明るさ」と「快適な暗さ」、そしてその調和。私たちは工学的にその調和を研究することで、人々の生活に快適な明かりを灯したいと考えています。
全国の学生が競う「日本建築学会設計競技」において、全国の学部生のなかで特に優秀な作品に与えられる「タジマ奨励賞」、「主張する『みせ』学生デザインコンペ」での全国入賞、「インテリア設計士の家具デザインコンペ」での最優秀賞など、高いレベルで評価されています。
教育や福祉、医療などその状況によって、建築に求められるものは違います。例えば小中一貫校の建築では、オープンスペースを多様に配置し、6~15歳という年齢に幅のある生徒・児童たち全員が過ごしやすい環境を可能にしました。
少子高齢社会、災害・復興、ノーマライゼーションなど、すべての人々が平等に安心して暮らせる社会を実現するために、「行政」が担う役割や責任は大きいものです。NBUで「建築」「土木」の視点から、豊かな暮らしの創出について考えてきた人材への社会的ニーズは高く、近年では多くの卒業生が省庁や県庁、市役所などで公務員として活躍しています。
今や必要不可欠なコンクリートなどの建築材料は、自然資源の枯渇問題に直面しています。NBUではコンクリートで使用する砂の代わりに、「牡蠣」の殻を用いたコンクリートの開発という新しい発想で、安全で豊かな暮らし創りに挑戦しています。
大分市の「iichikoアトリウムプラザ」で、NBUで学んできた建築への想いを込めた設計作品を紹介する「卒業設計展」を開催。その他、講義で取り組んだ「スペースデザイン」の作品展や、空き家の活用や過疎地域での体験交流会などをまとめた「地域プロジェクト展」など、地域の方々に研究成果を紹介しました。
建築分野の第一線に触れ、設計に向き合う姿勢や熱意を直接感じてほしいという想いから、NBUでは多くの外部講師をお招きしています。最近では、日本を代表する建築家であり、本学客員教授も務めて頂いている青木茂氏、工藤国雄氏、松岡勇樹氏の講演があり、学生たちにとっていい刺激になりました。
NBUには何事にも親身になって指導してくれる先生、向上心のある仲間、外部のプロフェッショナルな講師の方々など、質の高い学びを提供してくれる環境があります。「もっと自分の視野を広げたい」と考えていた私は、1年次からいろいろな活動に参加することを意識してきました。所属する建築研究会では、たくさんの建築を愛する仲間たちと出会ったおかげで、刺激的で充実した時間を過ごすことができています。設計製図の講義では、建築コンペへの参加を目標に、設計から模型製作まで、自分で創り上げる楽しさを実感できています。将来は、地元宮崎の住宅産業を盛り上げられるような建築士になり、住む人の暮らしに合わせたフルオーダーの住宅設計に携わりたいです。
宮崎県/県立日南高校 出身
門川 隆磨(2024年3月卒業)
自分の好きな建設分野で、人の役に立つ仕事ができるようになりたいと思って学んでいます。研究室では環境管理を専攻していますが、インテリアや土木など、他の分野の勉強もできるので視野も広がり、わからないことがあればすぐに先生に相談できる雰囲気があります。また、測量のようなグループワークが多い講義では、活発に意見を交わすことで、様々な考え方に触れ、自分以外の人と関わりをもつことの大切さを実感しました。建築は、地域や行政などと協働したプロジェクトが多く、人と話すことや、一緒に何かをつくっていくことが重要です。私はこれからも人との関わりを大切にし、建設コンサルタントとして様々な視点から、住みやすくて安全・安心なまちをつくりたいと思っています。
大分県/県立大分雄城台高校 出身
首藤 麻帆(2024年3月卒業)
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※就職率は、2019年度〜2023年度卒業生の「内定者÷就職希望者」で算出しています。
家族の幸せを守る住まいから、災害に負けないまちづくりまで、「建築」を様々な視点から考えていきます。建物だけでなく、環境から人々の暮らしのあり方まで幅広くデザインできるように、あらゆる分野に活用できる技術と感性を総合的に養っていきます。
1年次・2年次ではコースや専門分野に関係なく「建築」を全般的に学びます。そのことで、知らなかった建築分野の新たな魅力や、気づいていなかった自分の適性などを発見し、3年次で志望コースを選択できます。
近年、日本各地で起きる大規模災害、人口減少や高齢化の問題など、私たちの暮らしは様々な課題が溢れています。地域でのフィールドワークを通じて課題を実感することで、「建築」の視点から安全や安心を創出しようとする強い使命感を養っていきます。
「建築」は机上で学んだだけでは成り立ちません。そこに住む人やまわりの環境、その地域の歴史や文化など様々な視点から学び考えていくことが大切です。そのため、本学科では企業・地域・行政と連携した実践的な学びの場を多く提供しています。
「建築士」や「インテリアコーディネーター」、「福祉住環境コーディネーター」「宅地建物取引士」など、それぞれの専門性を生かした資格取得のサポート体制も万全。将来の夢に向かって、計画的に資格取得を目指します。
教育・福祉・医療に関する建築について研究しています。これらの研究は、単なる箱物としての建物の実物分析ではなく、その建築の中で生活する人の立場に立って、より良い環境を構築することが求められています。大分市にて小中一貫校の設計に関わった際には、教育のあり方を一から問い直し、6~15歳までの児童・生徒が豊かな学びを実現できる環境構築を目指し、オープンスペースを多様に配置することによって多彩な学習活動ができる学校を完成させました。
研究分野:建築論/建築設計
西村研究室
“牡蠣”の殻を用いたコンクリートについて研究を行っています。大分県では牡蠣の養殖が盛んですが、堆積場の不足が懸念されており、殻の利用方法について模索する必要がありました。本研究では、コンクリートで使用される砂の代わりに牡蠣殻を用いることで、建築材料としての活用方法を見出しています。建築材料の枯渇問題が挙げられる現代社会において、新素材の開発を目標とし建築材料としての利用方法について研究することは、より豊かな現代社会への一助になると考えています。
研究分野:コンクリート工学
濵永研究室
豊かな生活空間を実現するための建築計画、空間デザインの研究を行っています。空間デザインとは、色や音、素材、形状などが生活空間の心地よさとどう関係しているかを研究する学問です。社会問題にもなっている空き家の活用や、カラーユニバーサルデザインなどのインテリアデザインの力によるノーマライゼーションの実現、夜間景観改善による地域社会の明るい未来の創造など、空間デザインは社会のあらゆる問題にアプローチできる生活の質の向上につながる研究です。
研究分野:建築計画/空間デザイン
近藤研究室
応用地質学とは地震や斜面崩壊、土石流などの発生原因や予測、建物や土木構造物の基礎となる地盤への影響、地質・地形学的な地盤の安定性について調査・研究する学問です。そのなかでも地形プロセス解析は、最新の測量技術により詳細に計測された地形のビッグデータをもとに、数値解析的に過去の自然現象や気候変動の痕跡を抽出する分野です。自然現象の重なり(時間)と地形変化との関わりを定量的に明らかにできれば、いま以上に人々の役に立つ、ハザードマップへ進化することが期待できます。
研究分野:応用地質学/地形プロセス解析
池見研究室
自然環境と共生できるまちづくり・都市計画について、特に二次的自然環境の創出について研究を行っています。手つかずの全くの自然をそのまま保存していくことも大切ですが、里山や水田のように人との関わりのなかで生み出される自然のことを二次的自然と呼び、これらの保全・創出が現代の課題とされています。大分県の山・川・海をフィールドに、多くの人たちが自然と関わる機会を生み出し、それが環境価値の向上を生み出していく好循環を醸成できる人材を育てていきます。
研究分野:自然環境保全/河川工学
中西研究室
照明について、過不足のない適正で快適な暗さや心地よい光の配し方を、工学的に明らかにする研究に取り組んでいます。アフターコロナ、ワークライフバランスの見直しにより、自宅で過ごす時間が増え、自宅の光環境の質がより問われている昨今。過剰に明るすぎる照明は、ストレス・疲労感・睡眠障害の要因になってしまいます。豊かな光環境を研究し、住宅内や住宅周辺の空間に「快適な暗さ」を取り戻すことは、人間の心身を整えるとともに、消費電力の削減など持続可能な社会にも貢献できる研究です。
研究分野:建築環境工学/照明デザイン
江越研究室