NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 経営学総論(Introduction to Business Administration)
担当教員名 國分 孝志
配当学年 1 開講期 後期
必修・選択区分 選択 単位数 4
履修上の注意または履修条件 週2コマなので履修に当たっては必ず双方を登録して下さい。
受講心得 テキストを使用しないので、必ず出席してノートを取って下さい。それがレポート作成及び学期末試験のベースとなります。
教科書 なし
参考文献及び指定図書 「ゼミナール経営学入門」伊丹敬之・加護野忠男著 (日本経済新聞社)
その他、講義で紹介します。
関連科目 経営学関連科目全て。
オフィスアワー 木曜2時限。ユーティリティーアワーは木曜・金曜5時限
授業の目的 この講義では経営学諸理論の基本的内容について学ぶとともに、それらが日本の企業でどのように取り入れられてきたか、どのように実施されているのかを理解するもので、企業経営の実践的内容について習得するものです。
授業の概要 企業経営の3要素、組織と形態、経営環境と企業の社会的役割、経営計画・方針策定、管理と統制、危機管理、再建対策、ポートフォリオマネジメントと戦略策定、損益分岐点分析、財務管理、労務管理など、経営学の基本的項目について学ぶ。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 受講心構えと導入
 まず、受講心構えと経営学総論の目的・到達目標を説明します。そして経営学の諸理論の概要について説明し、それらが日本企業にいかに取り入れられてきたか、歴史的、経済的背景とその展開について理解します。

○第2回 「ヒト」について
 企業経営のための3要素「ヒト」「モノ」「カネ」のうち、「ヒト」について説明します。それらが経営学の諸理論において、いかに位置付けられてきたかを理解するとともに、企業経営活動における役割について習得します。

○第3回 「モノ」について 
 次に「モノ」について説明します。それらが経営学の諸理論において、いかに位置付けられてきたかを理解するとともに、企業経営活動における役割について習得します。

○第4回 「カネ」について
 「カネ」について説明します。それらが経営学の諸理論において、いかに位置付けられてきたかを理解するとともに、企業経営活動における役割について習得します。

○第5回 「情報」について
 「情報」は企業経営の第4の要素といわれています。しかし、ここでは情報が第4の要素かどうかを再検討し企業ににおけるその役割について習得します。
○第6回 組織
 「ヒト」「モノ」「カネ」を最も効率的に運営、統制、管理するための機能対、集合体が組織である。その基本的内容についての理解を深めます。

 
○第7回 商法上の組織・機能(1)
 商法上の「取締役会」「監査役会」について説明するとともに、トップマネジメントとその経営執行状況のチェック体制等を理解するとともに、それらの役割と責務について習得します。

○第8回 商法上の組織・機能(2)
 商法上の「株主総会」について説明するとともに、その役割と責務について習得します。また「株主代表訴訟」について理解します。

○第9回 商法上の組織・機能(3)
 商法上の「取締役会」について説明するとともに、その役割と責務について習得します。

○第10回 商法上の組織・機能(4)
 商法上の「監査役会」について説明するとともに、その役割と責務について習得します。

○第11回 商法上の組織・機能(5)
 「株主代表訴訟」について説明するとともに、その役割について習得します。

○第12回 組織の発展と問題点と対策(1)
  組織の発展について説明するとともに、事業部制、社内カンパニー制、持ち株会社制
について習得します。

○第13回 組織の発展と問題点と対策(2)
  組織の問題点について説明するとともに、その問題点の解決のための対策について
習得します。

○第14回 組織とその形態・機能(1)
 組織の様々な形態、即ちピラミッド型組織・フラット型組織の特徴と狙い、機能について説明するとともに、組織のあり方について習得します。

○第15回 組織とその形態・機能(2)
 マトリックス型組織・ホロン型組織について、その特徴と狙い、機能について説明するとともに、組織のあり方について習得します。また、研究開発、各種プロジェクト等について、その組織のあり方、特徴、機能等についても理解します。

○第16回 組織とその形態・機能(3)
 管理部門・事業部を中心に、組織としての職務機能と存在意義について説明するとともに、組織は経営環境に対応して変化すべきものであること、結果として組織の再構築が行われるべきことについて習得します。

○第17回 総合復習とレポート提出
 いままで学んできたことの総合的な復習とレポート提出について説明します。このレポートは中間試験として位置付けられ、また、学期末試験の答案作成の練習となり、単位習得のための評価につながる事を説明します。

○第18回 レポート評価と発表
 学生から提出されたレポートの返却と優秀者数名のレポート発表を行います。レポートの狙い・ポイント・評価について詳細に説明します。

○第19回 経営計画(1)
 企業経営にはその根幹としての経営計画が必要で、絶えず変化する企業経営環境に対応して長期的な観点から、多くの企業が策定しているものです。そのためには、企業の外部経済環境分析が必要で、その具体的内容について説明・習得します。

○第20回 経営計画(2)
 先ず長期的経営計画の目的について説明するとともに、長期経営計画の策定方針・目標等について習得します。

○第21回 経営計画(3)
 長期経営計画に基づいた中期経営計画について説明するとともに中期経営計画の策定方針・目標等について習得します。

○第22回 経営計画(4)
 中期経営計画に基づいた短期経営計画について説明するとともに短期経営計画の策定方針・目標等について習得します。

○第23回 経営計画(5)
 短期経営計画に基づいた具体的な実行計画、即ち実行予算計画にまでブレークダウンされてはじめて長期・中期・短期経営計画の一連の流れが完結するわけです。さらには個々の目標管理にまで展開されることを説明します。

○第24回 管理のマネジメント・サイクル
 経営計画とともに、そのフォローによる管理が重要で、フォローがあってはじめて経営が回っていくものです。そのPDCAのマネジメント・サイクルについて理解を深めるとともにその体制のあり方について習得します。

○第25回 危機管理・再建対策
 経営計画と実績とが大きく乖離する場合、あるいは突発的な事態が発生した場合は危機管理を実施する必要があります。時には事業の再建対策を計画する場合もあります。それらに対しての対応策と体制について理解を深めるものです。

○第26回 PPM(1)
 経営計画に必要な経営戦略の策定において有効なツールであるプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の具体的内容について説明するとともに、経営戦略の立案・決定方法について習得します。

○第27回 PPM(2)
 PPMにおいては経営戦略立案と経営資源の配分とが不可分の重要なポイントです。いかに有限な経営資源を効率的に配分すべきか、その経営戦略はいかにあるべきかを理解します。

○第28回 損益分岐点分析(1)
 経営計画には損益分岐点分析が有効なツールです。損益分岐点分析の考え方と基本について説明するとともに基礎的な分析方法について習得します。

○第29回 損益分岐点分析(2)
 損益分岐点分析のさまざまなアプローチ方法・分析方法について理解するとともに、それから導き出される改善対策について説明します。

○第30回 総括
 講義の総括と各項目のポイント説明を行います。

○第31回 期末試験
 試験時間は80分、論文形式で自筆ノートのみ持込可とします。

○第32回 追・再試験またはレポート
 時間・要領は試験と同じ。またはレポート課題提出期限とする場合もある。
授業の運営方法 講義形式ですが、出来るだけ学生が参加できる双方向の講義となるよう工夫します。
備考 病欠(病院薬局の領収書)・慶弔(招待状・連絡状)・就活(説明会案内・名刺)・クラブ活動大会参加(欠席届)・その他緊急事態など、合理的理由と証明書があれば、ノートを書き写していることを条件に「欠席」とはせずに「公欠」とします。
学生が達成すべき到達目標 ①経営学の基本的項目の理解と修得
②経営学諸理論の日本企業への導入とその歴史的変遷及び現代的課題と今後の展望の理解と修得
③レポート作成能力
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 50 課題の理解度とそのレベル、文章表現能力。絶対評価。下記の中間レポートと総合評価。
小テスト なし。
レポート 50
成果発表 優秀レポートの学生プレゼンテーションを実施。(成績評価には反映しない)
作品
その他 ①2/3(20回)以上の出席が期末試験受験資格とする。
②出席不足の学生については、適宜、追加レポート提出を課し、その内容で評価する。
③成績合格ギリギリの学生は出席が良ければ追加レポートを課し、その内容で評価する。
④未提出の学生は不合格とする。
合計 100