NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 経済学史(History of Political Economy)
担当教員名 古川 順一
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 4
履修上の注意または履修条件  西洋経済史と合わせて、西洋の近・現代史を学びます。
受講心得 ノートを必ず持参すること。出席3分の2以上と、課題や中間レポートの提出をしてください。
教科書 なし
参考文献及び指定図書  新版 経済思想史(名古屋大学出版会)大田・鈴木・高・八木編
 
関連科目  西洋経済史
オフィスアワー
授業の目的  経済学の歴史を通じて、経済学とはどんな学問なのかを考えます。果たして、経済学の目指す理想は、人間を幸せにするでしょうか。西洋経済史と合わせ、人間として一番大切なものは何かを、考えていきます。そして、人間として一番大切なものを大切にする経済学とは何かを求めていきたいと思います。
これを通して、自分自身が人間として一番大切なもののために生きる人間となることを共に目指したいと思います。
授業の概要 人間として一番大切にすべきことからはずれていったイギリスの経済学の歴史をたどります。古典派のスミス、リカードウ、マルサスから、新古典派のマーシャル、さらにケインズまで見ていきます。このイギリスの歴史から、生きていく上で、また働く上で、人間として一番大切にすべきことを知ることがいかに大切かを学びたいと思います。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 イントロダクション
講義の全体の授業計画、受講心得、評価基準等について説明します。
○第2回 経済学とは何か(1)
西洋経済史で考えた、人間として一番大切なことから見て、経済学はそれとどのような関係にあるかを考えます。
○第3回 経済学とは何か(2)
経済学の中には、どのような理論的違いが存在するのか、その理由は何か、について考えます。
○第4回 アダム・スミス(1)
スミスの生涯と研究を、彼の生きた時代背景とかかわらせながら考察します。
○第5回 アダム・スミス(2)
スミスが、初めて経済学という科学を生み出した理由を考えます。
○第6回 アダム・スミス(3)
スミス経済学理論の特徴について考えます。
○第7回 アダム・スミス(4)
スミスの経済政策の特徴について考えます。
○第8回 アダム・スミス(5)
スミスの経済学が、どのような思想によって支えられているのかを考えます。またその理論、思想の現代的意義や限界についても、考察します。
○第9回 リカードウとマルサス(1)
リカードウとマルサスの生きた時代背景と、彼らのかかえた経済的課題について考えます。リカードウの生涯と著作について考察します。
○第10回 リカードウとマルサス(2)
マルサスの生涯と著作について考察します。
○第11回 リカードウとマルサス(3)
リカードウとマルサスの経済理論の違いについて考えます。
○第12回 リカードウとマルサス(4)
リカードウとマルサスの労働価値説の違いから、どのように二人の経済理論の相違が生み出されていったかを、考えます。
○第13回 リカードウとマルサス(5)
リカードウとマルサスの経済理論上の違いが、どのような政策上の違いをもたらしたかを考察します。
○第14回 リカードウとマルサス(6)
リカードウとマルサスが、自由貿易政策をめぐって対立することになった理論上の理由について考察します。
○第15回 リカードウとマルサス(7)
リカードウとマルサスの経済理論上の相違が生み出された、思想的な根拠について、考えます。
○第16回 リカードウとマルサス(8)
リカードウとマルサスの理論、思想の後世への影響について、考察します。
○第17回 マーシャル(1)
マーシャルの生涯と研究を、時代背景と関係させながら、考えます。
○第18回 マーシャル(2)
マーシャルの経済理論の特徴について考察します。
○第19回 マーシャル(3)
マーシャルが、生産性とくに技術水準を重視している理由を考えます。
○第20回 マーシャル(4)
マーシャルの経済学が、生産性をとくに重視する、政策的、思想的理由について考察します。
○第21回 マーシャル(5)
マーシャルの経済学の長所と問題点から、私たちは何を学ぶべきかについて考えます。
○第22回 ケインズ(1)
ケインズが生きた二つの世界大戦の時代について考察します。
○第23回 ケインズ(2)
時代背景の中でケインズが引き受けた世界経済の課題について考えます。
○第24回 ケインズ(3)
これまでケインズの経済理論は、一般にどう理解され、それに基づき、どのような経済政策が実行されてきたかを、考察します。
○第25回 ケインズ(4)
今まで理解されてきたケインズは、本当のケインズといえるのか、考察してみます。
○第26回 ケインズ(5)
ケインズが本当に主張したかった経済学とは何か、その政策的意図は何かについて、探っていきます。
○第27回 ケインズ(6)
本当のケインズを、『貨幣論』にまで遡り、考察します。
○第28回 ケインズ(7)
ケインズ理論の思想的根拠は何か、現代的意義は何か、について考察します。
○第29回エピローグ
人間として一番大切にすべきことを大切にするならば、どのような経済活動となるのかを考えます。
○第30回 まとめ
経済学は何を目指しているのか、また目指すべきなのか、今までの講義を振り返りもう一度考えます。
○第31回 期末試験予定
中間レポート以降の範囲を試験範囲とします。試験時間は80分で、論述式で出します。コピー、携帯は持ち込み不可です。
①ノートを提出してもらいます。
②前半部分の講義内容について、レポートを提出してもらいます。
③小テストを原則として単元ごとに行う予定です。(第8回、第12回、第16回、第21回、第29回の予定)
④一番大切な点の理解度を確かめるため、アンケートを中間と、最後に行う予定です。
授業の運営方法  講義の最後で、その日に学んだ内容から、小テストをしたり、その日のノートを提出してもらいます。
備考
学生が達成すべき到達目標 生きていく上で、また学び、働く上で、一番土台となることを、経済学の歴史を通して知る。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 40
論述式で解答させる。
小テスト 30
講義内容についての小テスト、ノート、アンケートなどを、ときどき提出させる。
レポート 20
成果発表
作品
その他 10
合計 100