NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 経済分析(Economic Analysis)
担当教員名 板倉 理友
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 4
履修上の注意または履修条件 経済学入門を履修していることが望ましい。
受講心得  出席は毎回取ります。私語は慎んでください。
教科書 プリントの配布
参考文献及び指定図書 『ゲームの理論』 竹内俊隆(ミネルヴァ書房)
関連科目  経済学入門、マクロ経済学、ミクロ経済学
オフィスアワー 金曜日3限
授業の目的  講義は経済学全般の初歩的な講座であり、ミクロ経済学とマクロ経済学を中心にして、経済学の基礎および昨今の動向を学ぶものです。今年度の講義はゲームの理論を学ぶことによって、現在の経済状況を理解するのに必要である基礎的な経済知識の習得に努めるものとします。
授業の概要 まず、現代多くの分野で中心的な位置を占めつつあるゲームの理論はどのようにして成立したのか、その学問体系としての立ち位置はどこかについて概観します。その上で具体的な分析手法、考え方等を学んでいきます。応用として経済はもちろん経営でも政治でも使われており、その応用の広さについても具体例を用いながら学んでいきます。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 ゲーム理論の成立
 フォン・ノイマンの人物像、ゲーム理論の前時代史、学問体系としての立ち位置等について学びます。
○第2回 分析方法
 分析方法全般及び帰納的方法・演繹的方法について学ぶとともに、分析方法の相違として戦争の発生原因、コンストラクティビズムについて学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第3回 ゲームの理論と合理的利己主義者
 ゲーム理論において意思決定がどのようになされるのか、また利己主義とはどのような場合に言及されるのか等について学びます。
○第4回 合理性
 個人合理性と全体合理性の違い、合理的な選好順序とはどのような場合か、また戦略的操作性と議事操作等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第5回 ゲームの構成要素と表現方法
 ゲームの構成要素、つまり複数のプレイヤー、複数の選択肢と手番、利得(効用)等を取り上げ学びます。
○第6回 ゲームの表現方法
戦略形にどういうものがあるか、混合戦略とナッシュ解をどう求めるか等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第7回 ゲームの基本類型
 まず囚人のジレンマを学びます。状況設定をしてナッシュ均衡解を求め、囚人のジレンマの一般解について学びます。
○第8回 個人合理性と全体合理性の相克
 囚人のジレンマによる衝撃と解決策を模索し、個人と社会の関係性に関する見方及び個人主義と全体主義等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第9回 チキンゲームと囚人のジレンマの社会分析への適用
 チキンゲームと冷戦時代、チキンゲームとキューバ・ミサイル危機、調和ゲームと原始論的社会論、安全保障のジレンマ等について学びます。
○第10回 いろいろな類型
 英雄ゲームと指導者ゲーム、男女の争い及びその他のおもな類型等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
 ○第11回 クリティカル・リスク
 クリスティカル・リスクとは何か、その前提と解説、交渉の過程、適用性と評価等について学びます。
○第12回 繰り返しゲームと暗黙の強調
 繰り返しゲームにおいて、後ろ向き推量法、割引因子、しっぺ返し戦略、トリガー戦略等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第13回 フォークの定理とフォーカルポイント
 フォークの定理とその意義、分析、完全フォーク定理、暗黙の強調及びフォーカルポイント等について学びます。
○第14回 ナッシュ均衡の精緻化
 部分ゲーム完全均衡、チェーンストア・ゲーム、プロポーズ大作戦及びその解決法、経路をめぐる駆け引き等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第15回 逐次均衡
 逐次均衡と合理的な信念、及びその解法、完全均衡と逐次均衡の比較等について学びます。
○第16回 不完備情報ゲームとベイジアン均衡
 不完備情報ゲームにおいて、自然プレーヤーとは何か、自然プレーヤーの導入、ベイズ方式とベイジアン均衡、完全ベイジアン均衡について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第17回 シグナリング・ゲーム
 シグナリング・ゲームとは何か、状況設定とタイプの相違、資格を取得しないタイプH等について学びます。
○第18回 集団と個人の関係と評判効果
 悪い評判の合理性、悪い評判にかかわる集団と個人、日本国政府の「超法規的措置」等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第19回 交渉ゲーム
 協力ゲームと拘束性、交渉ゲームとパレート最適、交渉ゲームの要素、実現可能領域等について学びます。
○第20回 公平・公正の概念
 社会問題と公平・公正さ、ロールズの正義論、正義論の欠点、さらに交渉ゲームの応用例等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第21回 提携形ゲームと基礎的な解概念
 提携形ゲームと特性関数として、公共財の供給ゲームを学び、提携の規模とただ乗り等について学びます。
○第22回 コア
 コアの定義、支配とは何か、コアの簡便な解法及びマッチングの仕方等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第23回 安定集合
 安定集合とその定義、客観解、差別解等について学ぶと共に、コアと安定集合の関係についても学びます。
○第24回 協力ゲームの解概念
 交渉集合において、交渉集合とは何か、異議と逆異議、全体提携の場合、加重多数決ゲームと交渉集合等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第25回 タルムードの破産問題
 ミシュナの細則、外套の奪い合い(2人ゲーム)、破産問題(3人ゲーム)等について学びます。
○第26回 国連安全保障理事会における投票力指数
 国連安全保障理事会の概要、ボルジャー指数及び安保理における投票力等について学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第27回 進化ゲーム理論の基礎
 進化ゲーム理論の背景として、非合理性と進化、進化ゲーム理論とは何か、進化的に安定する戦略等について学びます。
○第28回 タカ・ハト・ブルジョア・ゲーム
 タカ・ハト・ブルジョア・ゲームとは何か、その解法を学ぶと共に、非対称性への拡張等についても学びます。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第29回 動学的な進化ゲーム理論
 レプリケーター・ダイナミクス、学習ダイナミクス、相対主義と学習行動等について学びます。
○第30回 全体のまとめ
これまで講義の内容をまとめて行き、知識を確かなものとします。
新聞記事による実態経済の勉強もします。
○第31回 試験時間は1時間とします。試験問題には記述式問題が含まれるので、学生は文章を正確に書くことを要求されます。
第1回
プリント配布
第2回
プリント配布
第3回
プリント配布
第4回
プリント配布
第5回
プリント配布
第6回
プリント配布
第7回
プリント配布
第8回
プリント配布
第9回
プリント配布
第10回
プリント配布
第11回
プリント配布
第12回
プリント配布
第13回
プリント配布
第14回
プリント配布
第15回
プリント配布
第16回
プリント配布
第17回
プリント配布
第18回
プリント配布
第19回
プリント配布
第20回
プリント配布
第21回
プリント配布
第22回
プリント配布
第23回
プリント配布
第24回
プリント配布
第25回
プリント配布
第26回
プリント配布
第27回
プリント配布
第28回
プリント配布
第29回
プリント配布
第30回
プリント配布
授業の運営方法  講義形式で行います。
備考
学生が達成すべき到達目標 ①ゲーム理論の成り立ちを説明できる。
②ゲームの基本類型について説明できる。
③繰り返しゲームと暗黙の協調について説明できる。
④不完備情報ゲームとは何かについて説明できる。
⑤協力ゲームの概念について説明できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 90 期末に試験を実施します。レポート分を含めて60点以上取らないと単位修得は認められません。
小テスト
レポート 10
成果発表
作品
その他
合計 100