NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 ブランド学(Studies on Brand)
担当教員名 吉津 弘一
配当学年 2 開講期 前期
必修・選択区分 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件 毎回、次回の授業に備える「予習レポート」を義務付けます。これがないと“出席”になりません。
また、最初の3回の授業を欠席した者は、以降の講義のための基本知識がないものとして、履修できません。
教わろうではなく考える癖をつけて欲しいと思います。
受講心得  質問を沢山して欲しいですね、講師の話を中断しても構いませんから。
教科書 特に無し。
参考文献及び指定図書  三浦展著『下流社会』(光文社新書)
その他、ブランド(企業ブランド、地域ブランド)関係の書籍。
関連科目  多文化共生社会論、コミュニケーション関連、ビジネス・マーケティング関連
オフィスアワー 火曜日5限、水曜日4限
授業の目的  基本テーマは「ブランドって何?」
 ブランドって何でしょう? 社会に起きる様々な流行やブームに惑わされないように、少し批判的に見直し、建設的に考えてみましょう。
 「ブランドは現代ビジネスの新大陸だ」という人がいます。マーケティングの視点からは操作可能な領域が広く見えて、大きな成果が期待できるように思えるのでしょう。実際に、ブランド・ブームといえるほど賑やかです。仕事に、生活に、モノやコトのブランド化はこれからも進んでいく筈です。
 この動きを受け取る側の消費者あるいは生活者、送り出す側の企業。その両面からブランドの持つ機能や価値を考えていきます。皆さんのこれからの生活がブランドに埋もれたものになるのか、それともブランドを利用するものになるのか…。先ずはブランドとのコミュニケーションですね。
授業の概要 講義を主体に行いますが、積極的な質問を歓迎します。 教材はレジュメ、各種資料、ビデオなど。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
○第1回 全体オリエンテーション
 15回の授業が、①どのような構成で、②どのような内容で、③どのように進められるのか。全体像を把握してもらいます。また、昨今のブランド・ブームの発端にも触れます。

○第2回 ブランドの歴史と機能
 先ずはコトバから学んでみましょう。いつ頃からブランドは使われたのか、昨今のブランド・ブームとは何なのか。そもそも、ブランドって何なんだろう?

○第3回 大分はブランドか?
 一村一品運動はブランドへの試みだったのでしょうか? 名物とブランドとはどう違うのでしょう? 地域とブランドを考えてみましょう。

○第4回 ブランドと脳科学
 ココロの中に形作られるブランド。ココロとは即ち、脳の働きのこと。急速に進歩している脳科学に触れながら、ブランドを考えます。

○第5回 ブランドは脳の中に形?作られる
 私たちが普段行っている複雑な情報処理。脳はどのように“ブランド”を記憶し、思い出しているのでしょう?
○第6回 ブランドのご利益
 なぜ、世界中で「ブランド!ブランド!」と叫ばれているのでしょう?何か、とても良いこと~得することがある筈です。

○第7回 前半のまとめ(ブランドという考え方)
 多くの要素を持つブランドを、ひとまずまとめてみます。ビジネスにどう活用できるのか、もっと考えるべきことはないのか、等々。次の視点が見えてくるでしょう。
また、前半に触れられなかった事項についてフォローします。

○第8回 ブランド洪水の中で
 誰も彼もブランド(作り)を目指すと、世の中はブランドで溢れます。その中でブランドを守り、生き延びていくとはどういうことでしょう? 何をすれば良いのか…。

○第9回 ブランドと広告
 誰も知らなければブランドではない。では、皆が知ったらそれはブランドなのか? マーケティング活動で大きな比重を占める広告との関係を考えます。

○第10回 ブランドビジネス
 ブランドをつくること、ブランド品を売ること、ブランドを付けて売ること、等々。私たちの生活に溶け込んでいるブランドをビジネスにしている世界を覗きます。

○第11回 特別講義・広告をつくる
 ブランドづくりに大きな(あるいは決定的な)役割りを果たす広告。さまざまな広告はどのようにプランされ、つくられ、私たちに届くのだろう?

○第12回 ブランドを経営する
 名もない商品を有名にする。小さなブランドを大きく育てる。古臭くなったブランドを新鮮に再活性化する。こういったマーケティング活動が、ブランド経営ですね。

○第13回 ブランドを作る要素
 ネーミング、デザイン、カラー、偽ブランド。これまでに触れてこなかった様々な要素について考え、ブランドの持つ多彩な世界を実感しましょう。

○第14回 後半のまとめ(ブランドをつくるということ)
 後半の講義について、個々のテーマの位置づけ、全体の構造などをおさらいします。ブランドというものがどのように構成されているのか、全体像を明確にしてください。
 また、講義で触れられなかった事項についてフォローします。

○第15回 総まとめ・ブランドって何?
 授業全体を振り返り、私たちが何気なく(あるいは強く意識して)接している“ブランド”を改めて考えます。

○第16回 テスト(60分)
 資料はすべて持ち込み可。1~2問の記述式テストです。
授業の運営方法  一緒に考えましょう――教学相長也。 また、ビデオ教材も使いたいと考えています。
備考 特になし。
学生が達成すべき到達目標 ブランドとは何か? 生活の中で、理論の中で、ビジネスの中で…。さまざまな視点から“ブランド”を考えることができるように。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 100 課題を正確に捉えているか、結論は明確か、複数の視点はあるか、論理的な構成になっているか、ユニークな特長はあるか。
小テスト
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100