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シラバス情報
平成24年度
経営経済学部経営経済学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
財務管理論(Financial Management)
担当教員名
吉本 圭一郎
配当学年
3
開講期
前期
必修・選択区分
選択
単位数
4
履修上の注意または履修条件
講義には休まずに出席してください。その際に計算機も持ってきてください。
受講心得
財務管理を修得するという貪欲な気持ちで受講してください。
教科書
未定(最初の講義で指定)
参考文献及び指定図書
TAC出版「中小企業診断士 スピードテキスト2 財務会計
西澤 修著『新訂 財務管理改訂版』泉文堂
石鍋信孝著『経営に活かす財務マネージメント』産業能率大学出版部
村松司叙著『財務管理入門―三定版―』同文館
関連科目
簿記入門,簿記原理,原価計算論,管理会計論A・B,経営分析,監査論A・B
オフィスアワー
授業の目的
中小企業診断士試験の1科目である「財務会計」は、2000年度までは、「財務管理」と呼ばれていました。この講義により、財務管理の基礎を理解し、できれば、診断士試験の「財務会計」に合格できる能力を身に付けることを目的としています。
授業の概要
毎回講義のレジュメを配布し、そのレジュメに沿って講義を進めていきます。また、講義の中で中小企業診断士試験の「財務会計」の過去問も解いていただきます。
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
○第1回 財務管理
財務管理講義のガイダンスを含め、財務管理全体の話をします。
○第2回 制度会計
財務会計と管理会計の違い、会社法・税法・金融商品取引法等の位置づけを学習していきます。
○第3回 取引と仕訳
簿記(商業簿記と工業簿記)と財務諸表作成の流れについて、財務管理的視点から、税務会計を含めて学習していきます。
○第4回 貸借対照表
公表財務諸表のうちの2大財務諸表と呼ばれるのが貸借対照表と損益計算書です。このうち、貸借対照表について、財務管理の視点から学習をしていきます。
○第5回 損益計算書
前回に引き続き、損益計算書について財務管理の視点から学習をしていきます。
○第6回 会計基準
会計ビッグバンによる新しい会計基準について学習をしていきます。
○第7回 これまでのマトメと確認テスト
前回までの講義の内容についてマトメと確認テストを行います。
○第8回 キャッシュフロー(1)
ここでは企業財務活動におけるキャッシュフローについて、その意義と会計上の利益との違い等を学習をしていきます。
○第9回 キャッシュフロー(2)
前回に引き続き、キャッシュフローについて、その作成方法等を学習をしていきます。
○第10回 財務分析(1)
財務諸表を基礎的なデータとして作成する財務分析の目的について学習していきます。
○第11回 財務分析(2)
財務分析にはどのような方法があるのかについて学習をしていきます。
○第12回 収益性指標(1)
財務分析の重要な分析指標である収益性の問題について学習をしていきます。総合的収益性の指標や売上高利益率について特に学習をしていきます。
○第13回 収益性指標(2)
財務分析の重要な分析指標である収益性の問題について学習をしていきます。資本回転率に関する指標について特に学習をしていきます。
○第14回 流動性指標(1)
財務分析の重要な分析指標である流動性の問題について学習をしていきます。流動比率、固定比率当座比率について特に学習をしていきます。
○第15回 流動性指標(2)とその他の指標
財務分析の重要な分析指標である流動性の問題について学習をしていきます。固定長期適合率について特に学習をしていきます。またこれら以外の分析指標についても学習をしていきます。
○第16回 これまでのマトメと確認テスト
第8回から第15回までの講義の内容についてマトメと確認テストを行います。
○第17回 財務計画(1)
財務計画の第1回目として予算について学習をしていきます。
○第18回 財務計画(2)
第2回目として損益分岐点分析の基本的な考え方について学習をしていきます。
○第19回 財務計画(3)
第3回目として損益分岐点分析の計算問題について学習をしていきます。
○第20回 企業税務
企業に課税される税金の種類と節税法について学習していきます。
○第21回 資金調達(1)
資金調達の種類を学習し、最初に株式発行等の直接金融を学習していきます。
○第22回 資金調達(2))
前回に続き資金調達の中でも、間接金融や内部調達について学習していきます。
○第23回 資金調達(3)
ベンチャー企業等の資金調達の実例を紹介して、実践的な面から学習していきます。
○第24回 これまでのマトメと確認テスト
第17回から第23回までの講義の内容についてマトメと確認テストを行います。
○第25回 資本コストの意義
資本コストの意義とは何かについて学習をしていきます。財務的意思決定において資本コストが果たす役割は重要性があります。
○第26回 資金源泉別資本コスト
負債、優先株、優先株以外の自己資本の3つについて学習をしていきます。
○第27回 企業の総資本コスト、限界資本コスト、リバレッジ
第26回の講義で学習した以外の資本コストについて学習をしていきます。
○第28回 運転資産(1)
運転資産の問題として現金の管理について学習をします。これは短期資本運用の問題であり投資の問題になります。
○第29回 運転資産(2)
運転資産の第2回目は売上債権の管理と棚卸資産への投資について特に学習をしていきます。
○第30回 運転資産(3)
運転資産の第3回目は運転資産と負債・純資産との関係について学習をしていきます。それとともに全30回の講義のまとめも行います。
○第31回 期末試験
第1回
配付資料により概要を説明
第2回~第28回
配付資料
このうち数回の講義では
練習問題により小テストを解く(20分)
練習問題の解説(20分)
新しい課題の説明(50分)
第29回~第30回
講義に加え、これまでの授業の
総復習
授業の運営方法
レジュメに沿って説明する方式で進めていきます。問題点や疑問点は、講義の最後に時間を設けますので、何でもお聞きください。
備考
質問等はEメールでも受け付けます。
学生が達成すべき到達目標
経営の資源には、ヒト、モノ、カネ、情報の4つがあります。ヒト、モノ、情報はおカネがなければ活用できません。
財務管理は、この中の「カネ」を管理(=マネージメント)することです。言い換えると、おカネを総合的にマネージメントすることで、他のヒト、モノ、情報という経営資源の最適な組み合わせを管理していこうとするものです。
おカネには、「入ってくるカネ」と、「出て行くカネ」があります。企業が企業活動を行うにあたり必要な資金が「入ってくるカネ」であり、その資金の運用が「出て行くカネ」に当ります。この資金の調達と運用を考えるのが財務管理です。
この講義では、会計や財務を初めて学ぶ学生にとってもわかりやすいように、まず財務諸表の見方等の会計の基礎的なことから学習し、徐々に財務管理の学習に入っていく予定です。この講義により、財務管理の基礎的な知識を習得していただきたいと考えています。
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
30
講義の要点を理解できているかを確認します。計算問題は、基本的なパターンを覚えましょう。
小テスト
40
数回、講義の復習問題を課します。講義の内容を復習するために必要ですので、真剣に解いてください。決められた時間内に解けるようにしましょう。
レポート
成果発表
作品
その他
30
授業に欠席したり、遅刻早退せずに意欲的に取り組んだ場合は、評価の対象とします。
合計
100
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