NBU日本文理大学

シラバス情報

注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「UNIVERSAL PASSPORT」で詳細をご確認下さい。

科目名 NPO・NGO論(Non-Profit Organization and Non-Governmental Organization)
担当教員名 市川 芳郎
配当学年 3 開講期 後期
必修・選択区分 経営経済学科 選択 単位数 2
履修上の注意または履修条件  現実の経済社会の動向に対しての関心があるかどうかが、この科目の理解の程度に大きく影響してきます。日々の新聞、ニュースに関心を示し、注意を払って下さい。
受講心得  講義を受ける基本的なルールを遵守して下さい。出席は毎回とります。また、講義中に小テストを実施し評価に加えます。
教科書  特定の教科書は使用しません。講義用のプリントを毎回配布します。
参考文献及び指定図書  (1)『非営利組織論』田尾雅夫・吉田忠彦著 有斐閣 2009年
(2) 『NPOがわかるQ&A』早瀬昇・松原明著 岩波書店 2004年
(3) 『Visions of NPO』松原明著 ガバナンス連載 ぎょうせい 2003年
(4) 『ノンプロフィット エコノミー』山内直人著 日本評論社 1997年
関連科目  日本経済論、経済政策論、国際経済政策
オフィスアワー 金曜日3時間目 
授業の目的  時代の閉塞状況を打破する役割を担うものとして、NPO・NGO(民間非営利組織)が注目されています。特に、1980年代の後半から福祉国家の行き過ぎ、地球環境問題の深刻化、経済のグローバル化、民族的・宗教的対立に関してNPO・NGOが論じられるようになりました。わが国においても、1995年の阪神淡路大震災での救援活動を通じてボランティアを含むNPO・NGOの活動が注目されました。1998年には通称NPO法が制定され、制度面での支援が整えられ始めました。本講義では、NPO・NGOおよびボランティア活動の歴史、環境・福祉・教育などの活動諸分野と社会的な意味、その課題などについて学びます。NPOに関しては批判もあります。特に「思い」が公共的に繋がるからといって、実際にしていることが本当に公共的に繋がっているかどうか、つまり、機能を識別している主体であるかどうかという点が問われています。わが国に非営利活動組織が民間企業、行政と対等の立場で社会的経済的な役割を担える主体になれるかどうかが今後ますます大きな課題となってくるでしょう。新しい主体としてのNPO・NGOについて学ぶことで社会のさまざまな問題への主体的な取り組みのあり方を考えたいと思います。
授業の概要 前半部ではまず非営利組織のの定義、役割、制度などを解説し、その多様な側面を捉える。組織の成長プロセスに沿って説明する。組織としての立ち上げ、ガバナンスとミッションを説明します。後半では、管理や会計といったミクロにおける特徴が明らかにされる。経営戦略、行政や企業とのパートナーシップ、資金調達と評価といったマクロの側面を明らかにする。最後に非営利組織の将来像と今後の課題が展望される。
授業計画 学習内容 学習課題(予習・復習)
第1回 授業のオリエンテーションを行います。NPOを中心に非営利組織論を展開します。シラバスをもとに授業計画を説明します。授業心得を説明します。NPOとは何ですか?
第2回 非営利組織とは何か(その定義と役割)
非営利組織とは、非営利組織の定義、非営利組織のの位置づけ、ボランティアと非営利組織、NGOと非営利組織について説明します。

第3回 非営利組織の制度としくみ
社会的・経済的役割を考えます。経済学からの説明、非営利組織の役割、法人の種類、法人の機関、ガバナンスについて説明します。

第4回 非営利組織を立ち上げる
組織として立ち上げるための前提、組織の成り立ち、組織への成長など組織としてのあり方について説明します。

第5回 組織としての発展と挫折、成熟
発展途中での挫折、組織としての成熟、ネットワークとしての組織について説明します。

第6回 非営利組織を動かす(ガバナンスの機能)
組織としての特殊性、ガバナンスとは何か、ガバナンスとマネジメントについて説明します。

第7回 非営利組織のミッションの確立、変容
ミッションの役割、意義、ビジョンとの相違、構築、純化、変更について説明します。

第8回 中間テスト
第2回から7回までのまとめを行います。論述形式の中間テストを行います。終了後試験問題の解説を行います。

第9回 非営利組織を機能させる(管理の構造)
非営利組織におけるマネジメントの短所と長所、マネジメントの独自性、マネジメント・コントロールについて説明します。
第10回 非営利組織を活かす(経営戦略の策定)
マネジメントの視点から見た非営利組織の特徴、非営利組織の行動を規定する3つのベクトル、経営戦略のパターン、戦略としてのネットワークについて説明します。

第11回 社会との関係をつくる(パートナーシップの構築)
行政との連携、企業との連携、CSRと非営利組織、プラットフォームとしての非営利組織について説明します。
第12回 組織として維持する(資金調達)
経営資源の調達、財源の多様性、ファンドレイジング、について説明します。
第13回 非営利組織の評価システム
評価の主体と目的、評価の具体的項目、評価とフィードバックの意義、評価のプロセスの意義について説明します。
第14回 非営利組織の今後を考えるその将来像
マネジメントの重視、マネジメントへの意志、変革の視点、名声の獲得について説明します。
第15回 今後の課題
ボランティアの限界、市民社会のさらなる成熟の非営利組織の役割がますます増大することを説明します。
第16回 期末試験 
論述形式の期末試験です。。自筆のノートと配布プリントのみ持ち込み可能とします。電子式辞書は持ち込み不可です。
第1回
受講心得
シラバス
第2回
配布プリント・資料
第3回
配布プリント・資料
第4回
配布プリント・資料
第5回
配布プリント・資料
第6回
配布プリント・資料
第7回
配布プリント・資料
第8回
配布プリント・資料
第9回
配布プリント・資料
第10回
配布プリント・資料
第11回
配布プリント・資料
第12回
配布プリント・資料
第13回
配布プリント・資料
第14回
配布プリント・資料
第15回
配布プリント・資料
第16回
配布プリント・資料
授業の運営方法  ひとコマ一枚プリントのペースで進行する予定です。適切なビデオ教材を利用します。
備考
学生が達成すべき到達目標 1.現代社会においてなぜ非営利組織が重要な役割を果たすのが期待されるのかを理解できる。
2.非営利組織特にNPO法人について組織論の知見から理解できる。
3.マネジメントの視点から見た非営利組織の特徴が理解できる。
評価方法 評価の割合 評価の実施方法と注意点
試験 60 論述形式の期末試験を実施します。自筆ノート・配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。
小テスト 40 論述形式の中間小テストを実施します。自筆ノート・配布プリント・資料の持ち込みは可能です。電子式辞書の使用は不可です。
レポート
成果発表
作品
その他
合計 100