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教育・研究
シラバス情報
平成24年度
工学部建築学科
詳細
シラバス情報
注)公開用シラバス情報となります。在学生の方は、「
UNIVERSAL PASSPORT
」で詳細をご確認下さい。
科目名
建築計画2(Architectural Planning 2)
担当教員名
島岡 成治
配当学年
カリキュラムにより異なります。
開講期
後期
必修・選択区分
□4年生以上
建築デザインコース (必修)
住居・インテリアコース (必修)
建築構造システムコース (必修)
□2・3年生
建築コース(必修)
住居・インテリアコース(選択)
土木コース(選択)
単位数
2
履修上の注意または履修条件
特にありません。
受講心得
建築の設計を行うための不可欠の知識を講義します。特に美術館についての講義は、建築設計演習2の第2課題に先行して行うので、講義内容を反映させて設計演習に取り組む意識が大切です。また、実際の建築空間で学んだ内容を確認することが大切です。すぐれた建築作品をできるだけ見学することを勧めます。
教科書
建築計画2
(鹿島出版会)岡田光正他著
参考文献及び指定図書
コンパクト建築設計資料集成(丸善株式会社) 日本建築学会編
新建築学大系34 事務所・複合建築の設計(彰国社) 村尾成文他著
新建築学大系29 学校の設計(彰国社) 小川信子他著
新建築学大系30 図書館・博物館の設計(彰国社) 栗原嘉一郎他著
その他
関連科目
建築計画1、住居論、バリアフリーデザイン、設計製図2・3・4
オフィスアワー
授業の目的
現代社会における建築の機能は様々に多様化し、いくつかのビルディングタイプを形成しています。このようなビルディングタイプのうち、事務所と博物館と学校を取り上げ、これらビルディングタイプの建築計画における基礎知識を習得し、企画・設計・維持管理における建築的技術を身につけるための基礎能力を養うことが第1の目的ですが、さらに、これからの社会にふさわしいそのあり方を思考し、提案する能力を身につけることが望まれます。
授業の概要
事務所建築、博物館建築、学校建築について、主として近代の歴史のなかで、このような建築物が形成されてきた過程を踏まえた上で、現代におけるその機能分析と空間構成の技術的方法、企画・設計・維持管理等における課題や問題点等について講義します。
授業計画
学習内容
学習課題(予習・復習)
○第1回 講義の目的と範囲-建築計画における機能について
建築計画が各論として取り上げる様々なビルディングタイプは、歴史の中で形成され、求められる機能的性格は、現在も様々な社会的背景の中で、変化にさらされています。このことを踏まえた建築計画に対する基本的考え方とその講義の範囲を説明します。また、近代以降の西洋の都心部で形成、発展してきた事務所建築の歴史を概説します。
○第2回 事務所建築とは
日本の事務所建築の歴史を概説し、それに伴う建築計画上の課題の変遷などを説明します。また、現在の事務所建築の種類と現代の課題、今後の方向性について、具体例を示しながら解説します。
○第3回 事務所建築の全体計画
都市における公共性を配慮した企画とコンセプト、事務室空間のフレキシビリティ、基準階とコアシステムによる平面計画、構造計画、高層化の問題点など、事務所建築の全体計画について、できるだけ具体例を示しながら解説します。
○第4回 事務室空間の共用部分の計画
オフィスレイアウトやデスクレイアウトを含む事務室空間の平面計画や断面計画、アプローチやエントランス、階段やエレベータなどの交通計画、設備計画など、個々の空間や設備について、図や写真を示しながら解説します。
○第5回 事務所建築のまとめと小テスト
第1回~第4回の授業内容について補足説明とまとめを行います。また、この範囲についての小テストを行います。
○第6回 博物館建築の歴史と種類
博物館建築の歴史をふり返りながら、特に近代以降の博物館とはどのようなものであったかを考えます。とりわけ、美術館は、芸術のあり方そのもと結びついて変化してきたことを説明し、今後の美術館の可能性について考えます。
○第7回 博物館建築の全体計画
どのような博物館建築を運営・企画するかによって、その建築空間が異なることを、いくつかのタイプの実例を挙げながら解説します。また、配置計画、規模計画、動線計画や機能上の要求による空間組織などについて説明します。
○第8回 博物館建築の各部計画1
展示空間の計画の要点について、展示の種類や方法、巡回方式、また規模や採光や照明計画について、できるだけ実例を挙げながら説明します。
○第9回 博物館建築の各部計画2
講堂や図書館など研究部門や教育普及部門について、計画の要点をできるだけ実例を挙げながら説明します。さらに収蔵空間について計画の要点を説明します。
○第10回 博物館建築のまとめと小テスト
第6回~第9回の授業内容について補足説明とまとめを行います。また、この範囲について小テストを行います。
○第11回 学校の運営方式と現代の学校例
現在の日本の学校の種類について説明した後、主として、小・中・高校におけるいくつかの基本的な運営方式と、近年採用されることが多くなったオープンシステムによる運営方式について、その内容と長所・短所を説明し、さらに、現代のすぐれた具体例を平面図や写真によって紹介します。
○第12回 学校の全体計画-配置計画と全体平面計画
学校区の計画や規模計画、さらに、校舎や運動場の配置計画を、周辺の町並みとの関係、アプローチや校舎と運動場の相互関係、運営方式との関係、さらに学校全体のブロックプランなど学校の全体計画について、いくつかの例を挙げながら説明します。
○第13回 学校の各部計画1
教室群のユニットプランを具体的な図といくつかの実例を示しながら説明します。また、一般的なクラスルームの他、オープンシステムにおけるオープンスペースや教材庫、教師室など周辺スペースの構成について説明します。
○第14回 学校の各部計画2
各特別教室における必要スペースと必要設備、また、交通空間やサニタリー空間の他、給食室や食堂、講堂などの生活関連施設、さらに体育館および管理諸室などについて、具体的な図といくつかの実例を示しながら説明します。
○第15回 学校建築のまとめ
第11回~第14回の授業内容について補足説明とまとめを行います。また、これからの学校建築について、あらかじめ提出してもらった学生のアンケートを用いて、意見交換を行います。
○第16回 期末試験
試験は60分、持ち込み不可で行います。
第1回
配付資料
教科書p163-167
復習課題 60分
第2回
教科書p168-175
復習課題 60分
第3回
教科書p176-184
復習課題 60分
第4回
教科書p185-198
復習課題 60分
第5回
予習課題 60分
第6回
配付資料
教科書p316-325
復習課題 60分
第7回
教科書p325-335
復習課題 60分
第8回
配付資料
教科書p336-342
復習課題 60分
第9回
教科書p342-349
復習課題 60分
第10回
予習課題 60分
第11回
教科書p118-124
復習課題 60分
第12回
教科書p125-135
復習課題 60分
第13回
教科書p135-141
復習課題 60分
第14回
教科書p142-152
復習課題 60分
第15回
予習課題 60分
授業の運営方法
教科書に沿いながら、図や写真など視覚的資料を使って講義します。必要に応じて資料配付も行います。毎回、基礎的知識の確認のため課題(レポート)提出があります。
備考
学生が達成すべき到達目標
①事務所建築、博物館建築、学校建築について、建築計画上の基本的知識を習得すること。
②他の建築物についても、その建築計画上の基本的知識を習得する方法を身につけること。
③これら建築物のこれからの在り方を考える基礎力を身につけること。
評価方法
評価の割合
評価の実施方法と注意点
試験
20
持ち込みは不可です。講義で学び、復習課題でまとめた基本的知識の確認が大部分となります。さらに、各ビルディングタイプの未来について、学生自身の考えを聞きます。
小テスト
40
持ち込みは不可です。講義で学び、復習課題でまとめた基本的知識の確認が大部分となります。
レポート
25
成果発表
作品
その他
15
授業に対し、遅刻・早退せずに着実に意欲的に取り組んだ場合、評価の対象とします。
合計
100
―