ジェット機やロケットなど、航空宇宙産業の核となる最先端技術の修得と 安全を守るという使命感を養い、人類の夢を叶えるエンジニアへ。
NBUでは実物の機体にふれながら航空整備を学べることが魅力です。さらに、大分県央空港での整備実習は、民間企業で航空整備士として活躍してきた先生が経験に基づき実践的に指導してくれます。航空宇宙は様々な技術の集合体なので、ここでの学びは工学系全般で生かすことができると思います。先輩方も、航空整備士として第一線で活躍している方から、自動車やICT業界で活躍している方まで、多彩なフィールドで夢を叶えています。また、学業以外の環境もとても充実していて、私も所属している軟式野球部では学科を越えて友達もたくさんでき、多くの刺激をもらっています。
大分県/県立竹田高校 出身
深田 俊輔 (4年)
幼い頃から宇宙に興味があり、小学生の時にスペースX社の再利用できるロケットを見て「自分でもロケットをつくってみたい」と思うようになりました。受験前にいろいろな大学のオープンキャンパスに参加してみて、充実した学びの環境だけでなく、就職実績まで豊富だったNBUに決めました。現在は宇宙往還機の周りの流れを研究していますが、宇宙分野だけでなく航空や機械関連分野まで幅広く学ぶことができ、それを専門分野に活用することもできます。所属する宇宙開発部のサークル活動では実際にロケットを飛ばすことまで実現できました。学べば学ぶだけ宇宙への興味が広がっていき、今は大学院進学も視野にいれています。いつかは日本の宇宙開発の最前線でロケットエンジニアとしてプロジェクトに携わっていきたいです。
沖縄県/県立名護高校 出身
澤井 響 (4年)
ものづくりを幅広く学ぶ “航空宇宙工学科”
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※就職率は、2018年度〜2022年度卒業生の「内定者÷就職希望者」で算出しています。
全国で20校足らずの大学にしか設置のない航空宇宙分野の学科。NBUでは1974年に開設され、約50年の歴史を有します。人とは違う学びに挑戦することで、今まで知らなかった学びの楽しさが実感でき、将来の可能性は大きく広がります。
航空宇宙業界を牽引する企業の最前線で活躍した教授陣が、現場で求められる知識や技術を豊富な経験に基づき伝授していきます。4年間を通じた実践的な学びによって、エンジニアに必要な能力が段階的に養われます。
航空機整備実習は、大学から車で約50分離れた豊後大野市にある「大分県央空港エクステンションキャンパス」で行います。指導するのは航空会社で整備の第一線で活躍してきた教授陣。航空整備技術だけでなく、空の安全を守る使命感も養い、卒業生はJALやANAで航空整備士として活躍しています。
カリキュラムは航空機に関する科目と宇宙に関する科目で構成されています。両方の分野を学ぶことで、先端工学を総合的に理解できるだけでなく、自分の興味や適性を正確に見極めることができます。
航空宇宙分野という壮大で奥深い学びに触れ、さらにその学びを追究するため大学院に進学を希望する学生には、独自にサポートを行います。近年では、九州大学大学院や九州工業大学大学院、長崎大学大学院などに進学し、航空宇宙分野を牽引する人材へと成長していっています。
宇宙機および宇宙インフラのシステム成立要件について研究しています。宇宙活動の拡大に伴って新たな運用システムの研究が求められることになり、また、それらの実現に際して軌道上の宇宙機や支援インフラの課題を克服する必要があります。そのため、軌道投入システムや無重力下での流体ハンドリング、拡張性のある宇宙構築物などについて、技術の提案を図るため研究を行っています。学ぶことで大切なことは「好奇心をもつこと」「常に答えがあるものと思い込まないこと」だと考えています。
研究分野:宇宙機のシステム形態
中川研究室
「紙飛行機の最適設計」をテーマに研究を行っています。自分で設計・製作し、飛行させて性能を確認することができる紙飛行機は、最も身近で簡単に飛行を楽しめる「遊び」ですが、その材料選び・作り方・飛ばし方は、奥深い「科学」「工学」の世界です。材料力学、飛行力学の知識に加えて、創意工夫や試行錯誤を繰り返さないと上手く飛ばすことができません。理屈を理解し、「ものづくり」の楽しさを体感しながら、新たな気づきを見出していくことは、航空機の整備に通じるところがあると思います。
研究分野:航空機整備
大森研究室
スペースデブリ(宇宙ゴミ)を地上から望遠鏡やレーダーを用いて観測を行う際の効率化や、得られた観測データからデブリの軌道上の特徴や分布状況を推定する研究を行っています。現在、確認されているだけで約2万個、実際にはそれより遥かに多いデブリが宇宙空間上に存在していると考えられています。そのような宇宙のゴミ問題を解決するための研究を実際の観測を通じて実施します。極力、大がかりな設備や計算装置を用いずに未知のデブリを検出・同定し、将来的な軌道上人工物体の状況把握に役立てたいと考えています。
研究分野:宇宙状況認識
藤田研究室
電動マルチロータ機の空力性能の向上に関する研究を行っています。空撮用ドローンの技術を発展させ、物資輸送や、人が乗れる「空飛ぶクルマ」を目指しています。電気自動車で課題となっている航続距離不足は、航空機の電動化ではより深刻な課題となります。現在のマルチロータ機の航続性能を大幅に向上させる本研究は、航空分野における脱炭素にも貢献します。企業勤務時に米ボーイングより15年先を行っている世界一のロータを発明・実用化しました。研究・開発の現場経験に基づき、未来の航空機を創出します。
研究分野:航空機設計
中山研究室
人工衛星・宇宙機がどこにいるかを推定する研究を行っています。地球近くであれば地上やGPS衛星からの信号で位置を推定することができますが、遠く離れた場所ではそれができません。位置情報は観測地点を明らかにするためや、トラブルの対処をするためにも重要な機能です。カメラで撮影した画像などの周囲の状況を利用して、人工衛星・宇宙機自身が位置を推定する方法の研究や、超小型人工衛星を用いて地球のGPS衛星のようなシステムを他の惑星で構築する方法の研究を行っています。
研究分野:宇宙航行力学
有吉研究室
空気や水のような流体の運動の解析やその方法の研究を、航空宇宙をはじめ様々な分野に展開しています。航空分野では「飛行・遊泳する生物の群れの解析と飛翔体の集団運動への応用」、宇宙分野では「各種センシングに基づく太陽系惑星の古環境の推定と将来探査への展開」 などが主要なテーマです。流体は、身近な現象からものづくりまで幅広い分野と関係しているため、多様な分野の研究者や企業と共同研究ができることも魅力です。
研究分野:流体力学/物理学
永田研究室