約40万㎡の広大なキャンパスの中心に、主体的な学びの環境と最先端の医療実習室を兼ね備えた10号館「LCM(LearningCommons&Medicallaboratory)センター」が2023年5月に完成しました。同年にリニューアルした7号館「保健医療学部棟」とともに、社会が求める医療技術を学ぶことができる環境を実現しました。
①大学北側エリアに賑わいをモノトーンのベーシックカラーが印象的でクールな外観。隣接する1号館や7号館、さらに野外ステージやアポロン像など既設の施設との融合を図り、大学北側エリアの中核施設として、キャンパス構内に賑わいを生み出します。自然光の差し込むレストスペースからは、九六位山や遠く四国を望み、自主的な学びやグループ学習に集中できる環境を整えました。
②学生たちの交流を促す雰囲気保健医療学部・工学部・経営経済学部の3学部の学生が交流し、柔軟な発想を生み出すための空間「ラーニングコモンズ」を1Fに配置。カフェスタイルをモチーフに、木目などの自然色を採用した空間は、周辺の施設や緑豊かな環境と調和し、心地よくくつろげる雰囲気となり主体的な学びを後押ししてくれます。
③質の高い学びを実現する空間設計広々としたセンター通路(廊下)を通り、各実習室へアクセスできるメディカルラボラトリーエリア。機能性を重視するとともに、実際の医療現場を想定した、実習に集中できる空間を実現しました。大きな窓から見える大学周辺の自然や大在エリア、大分コンビナートなど、美しい眺望景観が授業の緊張感を解きほぐします。
乳がんの早期発見に有効な検査機器です。近年の乳がん罹患者の増加により、社会的にもマンモグラフィ検査が重要視されています。
人体に含まれる水分に強い磁気を当て、人体を縦・横・斜めと様々な角度から撮像し画像化します。X線が透過しにくい骨で囲まれた脳や脊髄などの診断に適しています。
X線を使って、全身を輪切りにしたような断層画像を撮影します。画像を細かく撮影することで血管や骨の3D画像や様々な角度の画像を作成することができます。
微量のX線を人体に照射して、その透過光を画像化する機器です。短時間で精度の高い画像を撮影でき、主に肺や腹部の状態、骨折の有無の確認などの検査に使用します。
人には聞こえない高周波の超音波を利用し、人体に痛みや悪影響を及ぼすことなく、体内の臓器の様子や血液の流れを映し出すことができます。がんや動脈硬化など、幅広い病気の発見につながります。
顕微鏡観察像と同じ視野を複数人で同時に観察することができます。微細な細胞の構造が観察できるため、効率的に細胞診断技術の修得に役立ちます。
細胞内の微量な蛋白質を観察する顕微鏡です。通常の明視野・蛍光観察のほか、透明な標本に明暗のコントラストをつける位相差顕微鏡、標本の偏光特性を観察する偏光顕微鏡の機能を持たせ、様々な観察法の組み合せで細胞をつぶさに観察します。
胸や手足に電極を装着し、心臓の電気的な活動を波形として記録する装置です。この波形から不整脈や心筋梗塞など心臓の異常を発見します。
全身の臓器の状態が反映される血液中、尿中の成分を分析する機器です。
心臓血管外科手術における人工心肺装置、自己血回収装置、ECMOなどの補助循環装置に対してシミュレータを用いた循環制御のトレーニングや、麻酔器・除細動器・内視鏡装置・電気メスの操作や管理などについて実習を行います。
人工呼吸器や血液浄化装置などの治療機器や、心電図などを監視するモニタ機器など実際の医療現場と同様の機器を配置。臨床工学技士が関わる業務を、現場を再現した環境の中で、緊張感をもってシミュレーションすることが可能です。
内視鏡手術シミュレーションによる内視鏡手術時の内視鏡と手術器具の動きをバーチャルで体験できるシステムです。
医療現場では、臨床工学技士が人工心肺装置を操作します。実習では実際の装置を使用し、操作方法を学びます。
保健医療学部
保健医療学部パンフレット(デジタル版)